大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



Home » ニュース » ナショナルズ、初世界一へ逆転勝利スタート アストロズ無敗の剛腕コールから8安打5得点【MLBワールドシリーズ】

ナショナルズ、初世界一へ逆転勝利スタート アストロズ無敗の剛腕コールから8安打5得点【MLBワールドシリーズ】

2019/10/23

text By

photo

Getty Images



先発シャーザーは先制許すも5回2失点、4番ソトが1発含む3安打3打点

 アメリカン・リーグを2年ぶりに制したヒューストン・アストロズと、初めてナショナル・リーグの頂点に立ったワシントン・ナショナルズによるワールドシリーズが22日(日本時間23日)、アストロズの本拠地ミニッツメイド・パークで開幕し、第1戦はナショナルズが逆転勝ちで先勝した。
 
 今季のMLBチャンピオンを決めるワールドシリーズ。約1カ月にわたるポストシーズンの最後を締めくくる戦いの火ぶたが切って落とされた。
 
 第1戦の先手を取ったのは、ホームのアストロズ。初回、先発の剛腕ゲリット・コール投手が無失点の立ち上がりを見せると、その裏の攻撃でナショナルズ先発のマックス・シャーザー投手から四球と安打、そして暴投と盗塁を絡めて2死二、三塁のチャンスを作る。ここで5番のユリ・グリエル内野手が左翼へ2点適時二塁打を放って先制に成功した。
 
 対するナショナルズも、直後の2回に2死走者なしから7番のライアン・ジマーマン内野手が中堅バックスクリーンへのソロ本塁打を放ちすぐさま反撃。戦前は好投手同士による投手戦が予想されたが、序盤から両チームによる点の取り合いとなった。
 
 そして、ナショナルズは4回に先頭の4番フアン・ソト外野手が今ポストシーズン3本塁打目となるソロを放ち同点に追い付くと、続く5回にはアダム・イートン外野手の適時打、ソトの2点適時二塁打が飛び出し一挙3得点。今ポストシーズン3勝0敗、防御率0.40と絶好調だったコールを攻略して5-2と勝ち越した。
 
 一方、シャーザーは2回以降は走者を背負いながらも要所を締めて5回まで4イニング連続無失点。この日5回112球(ストライク65球)を投げて被安打5、与四球3、奪三振7、失点2の成績で後をリリーフ陣に託した。コールも5失点しながらも、6回~7回は3人ずつで抑える意地の投球。7回104球(ストライク70球)を投げて被安打8、与四球1、奪三振6、失点5だった。
 
 試合は終盤7回、このままで終われないアストロズが反撃。ナショナルズ3番手の新人、タナー・レイニー投手から先頭のジョージ・スプリンガー外野手が中堅へ特大のソロ本塁打を放つと、8回にも1死二塁から再びスプリンガーがあわや同点2ランかという右中間への適時二塁打を放ち4-5と1点差に詰め寄った。
 
 そして9回、アストロズは3番手のジョー・スミス投手が3者凡退に抑え、攻撃へリズムを作る。しかし、ナショナルズも8回途中から登板していたクローザーのショーン・ドゥーリトル投手がイニング跨ぎで9回を3者凡退に打ち取り試合終了。5-4でナショナルズが逃げ切り、敵地で貴重な1勝を挙げた。
 
 ナショナルズはこれで地区シリーズ第4戦から7連勝。先発のシャーザーは今ポストシーズン3勝目となった。一方のアストロズは、先発のコールが今ポストシーズン初黒星を喫するとともに、自身5月27日(同28日)から続いていた連勝が「19」で止まった。
 
 あすの第2戦は、再びアストロズの本拠地ミニッツメイド・パークで行われる。先発は、アストロズが今季メジャートップの21勝を挙げたジャスティン・バーランダー投手、ナショナルズがナ・リーグトップの18勝を挙げたスティーブン・ストラスバーグ投手となっている。

1 2