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名門ヤンキースが屈辱…2010年代でのリーグVは0回 1920年代以降で初「究極の痛み」

2019/10/20

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アストロズとのリーグ優勝決定シリーズで敗退

 ニューヨーク・ヤンキースが19日(日本時間20日)、敵地ミニッツメイド・パークで行われたヒューストン・アストロズとのアメリカン・リーグ優勝決定シリーズ第6戦で敗れ、2勝4敗で敗退し2019年シーズンが終わった。
 
 ヤンキースは2-4で迎えた9回、アストロズのクローザーであるロベルト・オスーナ投手から1番D.J.ラメイヒュー内野手が起死回生の2ラン本塁打を放ち同点に追い付く。
 
 しかし、直後の守りでアロルディス・チャップマン投手がホセ・アルトゥーベ内野手に左中間へサヨナラ2ラン本塁打を浴び4-6で惜敗。シリーズ成績は2勝4敗となり、2017年に続いてアストロズの前に敗退した。
 
 ヤンキースは2009年を最後にリーグ優勝、ワールドシリーズ制覇から遠ざかっており、今季の敗退で2010年代は一度もリーグ王者の座に就かずに終えることに。1920年代から各年代で少なくとも一度はリーグの頂点に立っていただけに、屈辱の10年となった。
 
 ヤンキースは今季レギュラーシーズンで2年連続100勝以上となる103勝59敗(勝率.636)で7年ぶりにアメリカン・リーグ東地区を制覇。それでも、今度こそはと臨んだポストシーズンでまたも苦杯を舐める結果となった。
 
 米公式サイト『MLB.com』によれば、主砲アーロン・ジャッジ外野手は「レギュラーシーズンでどれだけ多く勝ったとしても、今シーズンは“失敗”だ」とコメント。アーロン・ブーン監督も「究極の痛み」と表現し悔しさを噛み締めた。
 
 故障者が続出するシーズンで100勝以上を挙げた地力が、ポストシーズンでは跳ね返された。それだけに、来季は多くの選手が万全の体勢でシーズンを全うした上、2020年代初の世界一を狙う。
 
<ヤンキースの年代別ワールドシリーズ出場回数> ※前身球団含む
 
1900年代:0回(世界一:0回)
1910年代:0回(世界一:0回)
1920年代:6回(世界一:3回)
1930年代:5回(世界一:5回)
1940年代:5回(世界一:4回)
1950年代:8回(世界一:6回)
1960年代:5回(世界一:2回)
1970年代:3回(世界一:2回)
1980年代:1回(世界一:0回)
1990年代:3回(世界一:3回)
2000年代:4回(世界一:2回)
2010年代:0回(世界一:0回)