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ジャイアンツ監督候補に元巨人キャプラー氏 今季はフィリーズ指揮も結果残せず解任

2019/10/15

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Getty Images



 サンフランシスコ・ジャイアンツの新監督候補としてフィラデルフィア・フィリーズ前監督のゲイブ・キャプラー氏が挙がっていることが分かった。地元メディア『SFGATE』が14日(日本時間15日)、伝えている。
 
 ジャイアンツは、2007年からブルース・ボウチー監督が指揮。バスター・ポージー捕手ら当時若手だった主力選手とともに2010、12、14年と3度の世界一をサンフランシスコにもたらした。しかし、監督13年目となる今季限りでの退任が決定していた。
 
 同サイトによると、そのボウチー監督の後任者として、今季フィリーズの監督を務めたキャプラー氏の名前が挙がっているという。
 
 キャプラー氏は1998年にメジャーデビューすると、2005年には日本の読売ジャイアンツでもプレー。引退後は、14年からドジャースのスタッフとしてフロント入りし、昨季はフィリーズの監督に就任していた。
 
 今季はブライス・ハーパー外野手を獲得するなど大補強を敢行したチームを率いたキャプラー氏だったが、アンドリュー・マカッチェン外野手ら主力選手の離脱もあり、後半戦に失速。81勝81敗、ナショナル・リーグ東地区4位の成績でシーズンを終えた。
 
 今季のフィリーズにとって、ポストシーズン進出は至上命題だったが、期待された結果は残せず。また、昨季は起用法などをめぐって、選手から批判されることもあった。そのこともあってか、3年契約2年目で解任となっている。
 
 ジャイアンツは今季77勝85敗でナショナル・リーグ西地区3位の成績。夏場に快進撃を見せたが、ポストシーズン進出は逃した。
 
 エースのマディソン・バムガーナー投手は今オフにフリーエージェント(FA)となり、ポージーらかつての世界一メンバーにも衰えが見え始めている一方、ボルティモア・オリオールズから途中移籍のマイク・ヤストレムスキー外野手が、107試合で21本塁打の活躍をするなど明るい話題も少なくない。マイナーにはポージーの後任候補でもあるジョーイ・バート捕手ら有望な若手も芽吹いている。
 
 チームとしては世代交代真っ只中であり、新監督には数年後を見据えての采配を求められることになる。フィリーズでは期待された結果を残せなかったキャプラー氏だが、果たしてジャイアンツを率いることになるのだろうか。