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サヨナラ弾のアストロズ・コレア「ようやく貢献できた」 年俸5倍で臨むも故障苦&PSでも大不振

2019/10/14

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昨オフに年俸調停に勝利も、75試合の出場にとどまる

 ヒューストン・アストロズが13日、本拠地ミニッツメイド・パークで行われたニューヨーク・ヤンキースとのアメリカン・リーグ優勝決定シリーズ第2戦にサヨナラ勝利。シリーズを1勝1敗のタイとした。
 
 第1戦で0-7と屈辱の完封負けを喫していたアストロズが、本拠地での第2戦で延長戦の末に劇的なサヨナラ勝ちを収め、2017年以来のワールドシリーズ進出へ意地を見せた。
 
 アストロズは1-2と1点を追う5回にジョージ・スプリンガー外野手のソロ本塁打で同点に追い付くと、投げては先発のジャスティン・バーランダー投手が7回途中2失点と力投しロースコアの接戦を演出した。
 
 リリーフ陣もジョー・ハリス投手、ロベルト・オスーナ投手が無失点で繋いで2-2のまま延長戦に持ち込み、その延長戦でもジョー・スミス投手、ライアン・プレスリー投手、ジョシュ・ジェームズ投手がともに無失点で打線の奮起を待った。
 
 すると延長11回、2イニング目に入ったヤンキース9番手のJ.A.ハップ投手に対して、この日先制の適時打を放っていた先頭の7番カルロス・コレア内野手が初球の94.4マイル(約152キロ)のフォーシームを捉えると、これが右翼スタンドに突き刺さる値千金のサヨナラ本塁打となった。
 
 劇的な一発で4時間49分に及ぶ激闘を3-2で制したアストロズ。これでシリーズ対戦成績を1勝1敗のタイとし、敵地ニューヨークで行われる第3戦に臨むこととなった。
 
 実はコレアは今ポストシーズンの地区シリーズ5戦で計19打数3安打、打率.158と低迷。前日のリーグ優勝決定シリーズ第1戦でも3打数無安打と不振を抜け出せないでいた。
 
 しかし、この日は2回の第1打席で今ポストシーズン2本目の長打となる適時二塁打を放ってその“殻”をついに破り、最後はチームを救うサヨナラ弾に繋げた。
 
 米スポーツ専門サイト『ESPN』によると、コレアは試合後「素晴らしい試合だった」とコメント。「我々のブルペン陣は“エグい”からね。彼らが試合に勝つチャンスを与えてくれたんだ」と必死の継投で勝利を信じたリリーフ陣について感謝の思いを口にしている。
 
 また、コレアにとって今季は奮起すべきシーズンだった。昨オフの年俸調停に勝利し、昨季の5倍の額となる1年500万ドル(約5億4000万円)で契約延長。しかしレギュラーシーズンでは肋骨骨折などの故障に苦しみ、21本塁打を放ったものの75試合の出場にとどまっていた。
 
 それだけにこの大舞台、負けられない試合での活躍には「今年は厳しい道のりだった。ようやくここに来て貢献することができたよ」と安堵のコメントを残している。
 
 本拠地のファンに勝利を届けたアストロズは、第3戦では地区シリーズで2勝、防御率0.57と圧倒的な成績を残したゲリット・コール投手が先発する。今度は敵地での戦いになるが、2年ぶりのワールドシリーズ進出、そして世界一へ向けて勢いに乗っていくことができるだろうか。




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