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ドジャース、前田健太の好リリーフも実らず敗退 ナショナルズは延長10回にケンドリックの満塁弾で38年ぶり地区S突破【MLB地区シリーズ】

2019/10/10

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 ロサンゼルス・ドジャースとワシントン・ナショナルズによるナショナル・リーグ地区シリーズ第5戦が9日(日本時間10日)、ドジャース本拠地ドジャー・スタジアムで行われた。試合は、7-3でナショナルズが勝利し、38年ぶりのリーグ優勝決定シリーズへと駒を進めた。
 
 ドジャースはウォーカー・ビューラー投手、ナショナルズはスティーブン・ストラスバーグ投手の両先発で始まったこの試合。シリーズ2勝2敗と負ければ敗退が決定する大一番で、先手を取ったのはドジャースだった。
 
 初回、先頭のジョク・ピーダーソン外野手が二塁打を放ちチャンスメイクすると、2番マックス・マンシー内野手はカウント3-1からの5球目、ストラスバーグが投じた外角高めの速球を振り抜くと打球は右中間スタンドに飛び込んだ。
 
 マンシーの今シリーズ第3号2ランでドジャースが2点を先制したドジャースは、2回にもエンリケ・ヘルナンデス内野手のソロ本塁打でさらに1点を加えた。以降は投手戦の様相で、ビューラー、ストラスバーグはともにランナーを出しながらも得点を許さない投球をみせる。
 
 試合が動いたのは6回、ビューラーは、ナショナルズの先頭アンソニー・レンドーン内野手に二塁打を浴び、ノーアウトで得点圏に走者を背負うと、続くフアン・ソト外野手にライト前で運ばれ、1点を返される。一方、その裏にはストラスバーグが3者連続三振を奪う投球でナショナルズに流れを引き寄せた。
 
 さらに7回、ビューラーは先頭のカート・スズキ捕手に死球を与えると、2死から1番トレイ・ターナー内野手にも四球を許し、一、二塁のピンチを招く。ここでドジャースベンチは動き、左腕クレイトン・カーショウ投手を送り込む。カーショウは続くアダム・イートン外野手を3球三振に仕留め、ピンチを断ち切った。
 
 しかし8回、イニングを跨いで登板したカーショウが、レンドーン、ソトに2者連続本塁打を浴び、3-3の同点に追いつかれる。ドジャースに嫌な流れが漂う中、3番手に告げられたのは、前田健太投手だった。
 
 前田は、ハウィ・ケンドリック内野手からスライダーで三振を奪うと、続くライアン・ジマーマン内野手もスライダーで連続三振。さらにヤン・ゴームズ捕手に対しては全球スライダーで3者連続三振に仕留め、ナショナルズに傾きかけた流れを一気に引き戻した。
 
 だが、8回、9回と走者を出しながらも得点を挙げられなかったドジャース打線。試合は延長戦に突入すると、9回からマウンドに上がっていたジョー・ケリー投手が崩れる。先頭のイートンに四球を与えると、レンドーンに二塁打を浴び二、三塁。ソトを敬遠し、無死満塁としたが、5番ケンドリックに試合を決定づけるグランドスラムで3-7とされた。
 
 なんとか反撃したいドジャースだったが、ナショナルズの左腕ショーン・ドゥーリトル投手の前に三者凡退に打ち取られ、今年のワールドチャンピオンへの夢は潰えた。