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カージナルス、モリーナの犠飛で劇的サヨナラ 地区シリーズ2勝2敗で決戦の行方は最終第5戦へ【MLB地区シリーズ】

2019/10/08

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先制→逆転→同点→再逆転!必死の継投実る

 セントルイス・カージナルスとアトランタ・ブレーブスによるナショナル・リーグ地区シリーズ第4戦が7日(日本時間8日)、カージナルスの本拠地ブッシュ・スタジアムで行われ、カージナルスが延長サヨナラ勝ちでシリーズ2勝2敗のタイとした。
 
 前日に本拠地で痛い1敗を喫しシリーズ1勝2敗と後がなくなったカージナルス。しかし、この日は劇的な決着でシリーズ最終戦へ望みを繋いだ。
 
 カージナルスは初回、ブレーブス先発のダラス・カイケル投手に対して2死から3番のポール・ゴールドシュミット内野手が左翼スタンドへソロ本塁打を放ち先制すると、4番マーセル・オズーナ外野手にも左翼スタンドへ2者連続本塁打となるソロが飛び出し2-0とした。
 
 カージナルスの先発は今季レギュラーシーズンで16勝を挙げた25歳右腕のダコタ・ハドソン投手。ハドソンは3回に犠飛で1点を返されたものの、リードを守って序盤を投げ終える。
 
 すると打線は4回にオズーナが2打席連続となるソロ本塁打を放ち3-1と再びリードは2点差に。波に乗りたいハドソンだったが、5回に味方のエラーで1点を返されると、なおも2死一塁で2番オジー・アルビーズ内野手に痛恨の2ラン本塁打を浴びて3-4と逆転を許してしまう。
 
 カージナルスは5回途中からリリーフしたタイラー・ウェブ投手が6回も続投すると、その後もジオバニー・ガエゴス投手、ジョン・ブレビア投手、アンドリュー・ミラー投手と細かい継投を繋いでブレーブス打線を7回まで2イニング連続で無失点に封じる。
 
 対するブレーブスも、4回途中からリリーフしたルーク・ジャクソン投手が5回も続投し、ダレン・オデイ投手、ショーン・ニューカム投手、ジョシュ・トムリン投手と繋いで7回まで3イニング連続無失点で1点のリードを守った。
 
 そして終盤に入った8回、再び試合が動き出す。カージナルスは6番手ライアン・ヘルズリー投手が3者連続三振の完璧な投球を見せると、直後の攻撃で2死二塁のチャンスを作り、ここで5番ヤディアー・モリーナ捕手がブレーブスの6番手シェーン・グリーン投手から右前適時打を放ちついに4-4の同点に追い付いた。
 
 スコアが振り出しに戻った試合はそのまま延長戦に突入。するとカージナルスは延長10回、第1戦で先発したマイルズ・マイコラス投手が8番手で登板し、5番から始まるブレーブス打線を3者凡退に抑える。
 
 そしてこのマイコラスのテンポの良い投球で勢いを増すカージナルスは、直後の攻撃でブレーブス7番手のフリオ・テヘラン投手に襲いかかる。
 
 まず先頭のコルテン・ウォン内野手が二塁打で出塁すると、ゴールドシュミットは申告敬遠で一、二塁。そして1死一、三塁となって打席を迎えたモリーナが初球のフォーシームを左翼へ運ぶと、これが犠飛となって三塁走者のウォンがホームイン。カージナルスが5-4と再逆転して劇的なサヨナラ勝ちを収めた。
 
 土壇場で起死回生の一打を放ったモリーナは、チームメイトの手荒い祝福を受けながら歓喜の渦の中心に。ホームの大観衆も大興奮に包まれた。
 
 カージナルスはこれでシリーズ2勝2敗のタイとし、決戦の行方はブレーブスの本拠地アトランタでの第5戦に持ち込まれることになった。第5戦は移動日を挟んで9日(同10日)に行われ、先発はブレーブスがマイク・フォルティネビッチ投手、カージナルスがジャック・フラハティ投手と、ともに第2戦に先発した投手が務める。

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