大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



レッドソックスの“至宝”ベッツが語る未来。ボストンを愛するスターの決断は「ビジネス」も考慮

2019/10/03

text By

photo

Getty Images



ハーパー、マチャド、トラウトの平均年俸も超える!?

 現在の強いレッドソックスを支えるのは、ベッツをはじめ、ザンダー・ボガーツ内野手、ジャッキー・ブラッドリーJr.外野手、アンドリュー・ベニンテンディ外野手、ラファエル・デバース内野手といった選手で、彼らは同球団のファームシステムから生まれた。同サイトは、そんなレッドソックスが「努力を続けている。安価で手頃な、価格の若いスター選手を次々と育成し、それを例外的な資金で補完することで永続的に戦い合えるチームを構築している」と高く評価している。
 
 かつてヨアン・モンカダ内野手やデバース、ベニンテンディ、アンダーソン・エスピノーザ投手、マイケル・コペック投手を擁し、リーグで最も高いたファーム組織の1つとされ、この5選手のうちデバースと2選手が現在のチームの基盤の選手となった。その他の選手も、クリス・セール投手を獲得するためにモンカダとコペックをシカゴ・ホワイトソックスに放出し、エスピノーザもサンディエゴ・パドレスからドリュー・ポメランツ投手を獲得するために放出し、チーム強化に繋げた。
 
 このようなメジャー屈指のファーム組織から生まれたベッツは、10月7日(同8日)に27歳になる。同サイトは、多くの野球関係者がベッツがFA市場に入った場合、昨オフに13年3億3000万ドル(約368億円)でフィラデルフィア・フィリーズと契約したブライス・ハーパー外野手、10年3億ドル(約333億円)でサンディエゴ・パドレスと契約したマニー・マチャド内野手の平均年俸を超えるだろうとしており、数は少なくとも大物選手の契約金額が年々増加していることも考慮すると、トラウトの平均年俸3600万ドル(約39億円)をも上回ると伝えている。
 
 来季は27歳という年齢で迎えるシーズン。選手で言えば、最も脂が乗っている時期とも言える年齢で、昨年はリーグMVPを受賞、そして今季は成績を落としながらも高水準をキープしただけに、高年俸が予想される来季も選手としての期待は嫌が応でも高くなる。ボストンを愛し、レッドソックスを愛し、愛されるベッツが、ビジネスとしての考えを伴いながらどんな決断を下すのか。レッドソックスの来季の戦力の行方を左右するその決断に、大きな注目が集まる。

1 2 3