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エース対決を制した田中将大は完全復活か 不安視されたヤンキース先発陣も盤石

DL明け後、連続で好投を見せたヤンキースの田中の状態は、もはや絶好調だった昨季並みだ。チームも7連勝で開幕前に不安視された先発陣は予想以上の健闘を見せている。

2015/06/11

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復帰登板2戦目も圧巻の投球

 ヤンキースの田中将大は、故障者リストからの復帰2戦目となる6月9日のナショナルズ戦で、前回登板に優るとも劣らぬ好投を見せた。米スポーツメディアの老舗『スポーティング・ニューズ』紙も絶賛している。

 ヤンキースはこれで7連勝となった。アリーグ東地区でのリードを2.5差とし、着々と足元を固めつつある。連勝は、6月1日にシアトルでマイケル・ピネイダが2010年のサイ・ヤング賞投手フェリックス・ヘルナンデスに投げ勝った試合でスタートし、7連勝目では田中将大がマックス・シャーザーとのマッチアップに勝利した。シャーザーは、タイガース在籍の2013年に同賞を受賞しており、昨オフにFAとなりESPNが「国防総省の予算並み」とすら称した7年総額2億1000万ドルでナショナルズと契約した超大物だ。

 このゲーム、得点は6対1だったが、終盤までは接戦だった。

In a tight game, the Yankees needed Tanaka to deliver, and he did. Even before the Yankees got the runs to get Tanaka his fourth win of the year, he had been superior to Scherzer on the night.
僅差の展開だったため、ヤンキースは田中に本来の投球をしてもらう必要があったが、彼は見事その期待に応えた。ヤンキースが田中に今季4勝目をもたらす得点を重ねる前から、田中はシャーザーを上回る投球を見せた。

 田中は7回を投げ、被安打5の無四球で6三振を奪った。投じた87球中ストライクは63球だった。DLからの復帰登板となった6月3日のシアトルでの前回では、78球中58球がストライクで、9奪三振&1与四球だったが、今回も同様の好投だった。

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