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レッズ・ローレンゼン、今季は”本格”二刀流挑戦 好調投打に外野守備、ルース氏以来98年ぶり快挙も

2019/09/06

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今季は救援+外野3ポジション

 シンシナティ・レッズのマイケル・ローレンゼン投手が4日(日本時間5日)、今季1号本塁打をマークし、勝利投手にもなった。今季の好調ぶりを米メディア『Sports Illustrated』が5日(同6日)、伝えている。
 
 レッズでリリーフを務めるローレンゼンは4日(同5日)、本拠地でのフィラデルフィア・フィリーズ戦に7回から登板。5-4の1点リードの場面でマウンドに上がるが、ジェイ・ブルース投手に25号ソロ本塁打を浴びて同点とされてしまう。
 
 しかし直後の7回裏にレッズが6-5と再びリードする展開になると、8回裏、ローレンゼンは自らのバットで失点を挽回した。2死一塁の場面で、フィリーズ5番手のブレイク・パーカー投手が投じた初球のカットボールを強振。野手顔負けのフルスイングでボールを捉えると、打球は左翼スタンドへ突き刺さった。ローレンゼンの今季1号2ラン本塁打で点差は8-5と広がる。
 
 8回表も投げきっていたローレンゼンは9回をクローザーのライセル・イグレシアス投手に後を託すと、そのまま中堅手にポジションを代えてプレーを続行。試合は8-5のままレッズの勝利となり、ローレンゼンには勝ち星が付いた。
 
 同メディアによると1試合で勝利投手となり、本塁打を放ち、野手として守備に就くのは1921年のベーブ・ルース氏以来の快挙とのこと。”元祖”二刀流ともいえるルース氏がもつ記録をローレンゼンは達成した。
 
 ローレンゼンは4日(同5日)まで66試合に登板して防御率3.04、3年連続で70イニングをクリアするなど安定感抜群のタフネス右腕として活躍。打撃では昨季より打席に立つ機会が減少しているものの、打率.353(17-6)、1本塁打、4打点、OPS(出塁率+長打率)1.009と絶好調だ。
 
 また、今季の成績で特筆すべきなのは外野守備。昨季までは代打起用がほとんどだったローレンゼンだが、今季は左翼手として9イニング、中堅手として9.2イニング、右翼手として4イニングをプレー。遂には野手としてプレーするまでに二刀流挑戦が進んでいる。
 
 ナショナル・リーグを代表する二刀流選手となったローレンゼン。指名打者(DH)制度がないだけに起用法も大谷翔平選手(ロサンゼルス・エンゼルス)とは大きく違うが、今後どのような選手に成長していくだろうか。