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ヤンキース・サンチェス、捕手としての球団最多HR更新 レジェンド超える偉業に「名誉あること」

2019/09/04

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99試合目で34本…健康なら50本可能?

 ニューヨーク・ヤンキースのゲイリー・サンチェス捕手が3日(日本時間4日)、本拠地でのテキサス・レンジャーズ戦で34号本塁打を放ち、捕手のシーズン最多本塁打球団記録を更新した。
 
 今季は故障もあり、2日(同3日)時点では98試合の出場に留まっていたサンチェス。低打率(.233)に苦しみながらも32本塁打を記録するなど、凄まじいペースで本塁打を量産しているが、この日は自身にとって記念すべき一発が飛び出た。
 
 「4番・捕手」で先発出場したサンチェスは初回、2死一塁の場面で第1打席が回ると、7球粘った末、真ん中へ甘く入ったシンカーをバックスクリーンへ運んで33号2ラン本塁打。これで自身が2017年に打ち立てた捕手のシーズン最多本塁打の球団記録に並ぶ。
 
 ヤンキースは2-0で迎えた6回、D.J.ラメイヒュー内野手、アーロン・ジャッジ外野手の連打でチャンスを作ると、この日は3番に入ったディディ・グレゴリウス内野手が14号3ラン本塁打を放って一気に5-0となる。大量リードの展開となり、流れはヤンキースに傾く。
 
 大差をつける1発が出たヤンキースだが、ここで次打者のサンチェスにも記念すべき一発が飛び出した。第2打席は見逃し三振に倒れたサンチェスだが、今度は初球を振り抜くと打球は左翼スタンド一直線。34号ソロ本塁打となり、自身の持つ球団記録を更新した。
 
 試合はその後もヤンキースの勢いは止まらず。故障から復帰したエドウィン・エンカーナシオン内野手の31号2ラン本塁打などで得点を加え、投げては先発のジェームズ・パクストン投手が7回1安打、無失点、12奪三振の快投を披露し、10-1でヤンキースが大勝した。
 
 サンチェスはこの日2本塁打、3打点の大活躍。また米公式サイト『MLB.com』によると、ホルヘ・ポサダ氏やヨギ・ベラ氏を上回り球団記録を更新したことについてサンチェスは「このチームに偉大な捕手たちが何年もの間所属していたことを理解している。そこに自分の名前が加わるのは名誉あることだ」とコメント。球団OBに経緯を払いつつ、自身の記録更新を喜んだ。
 
 なお、ヤンキースはこの日で今季91勝目。昨季に続いてシーズン100勝の大台が近づいている。