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台湾出身24歳・張育成が鮮烈初ヒット! 三塁打含むマルチ、ラミレス離脱のインディアンス救世主へ

2019/08/26

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打撃はまだ荒削りも…2Aでは24本塁打

 クリーブランド・インディアンスの張育成が25日(日本時間26日)、メジャー初安打を放った。米公式サイト『MLB.com』が同日、伝えている。
 
 今季20本塁打を放っていたホセ・ラミレス内野手が右手有鉤骨の骨折で長期離脱が確実となったインディアンス。ラミレスは負傷者リスト(IL)入りとなり、手術を行う予定となっている。
 
 そのラミレスの代わりにメジャー昇格となったのは24歳の張。今季は6月末に初昇格しており、再びメジャーに戻ってきた。2017年には2Aで24本塁打を記録。今季は3Aで68試合に出場して打率.253、9本塁打、39打点の成績だった。球団プロスペクトランキングでは11位となっている。
 
 本来は遊撃手が定位置の張だが、インディアンスには不動の遊撃手であるフランシスコ・リンドーア内野手がいる。ラミレス離脱の穴をカバーするためにも、現時点では三塁手での起用となりそうだ。
 
 この日は「7番・三塁」で先発出場した張。第1打席は四球を選ぶと、4回の第2打席、ロイヤルズ先発のエリック・スコグランド投手のツーシームを捉え、強烈な打球で三遊間を破ってメジャー初安打を記録した。
 
 さらに勢いは止まらず、7回の第3打席にはロイヤルズ2番手スコット・バーロウ投手の直球を捉えてセンターへ大飛球。打球はフェンスに跳ね返り、中堅手が処理する間に張は三塁へ到達した。続くケビン・プラウェッキー捕手の適時打で張は同点のホームを踏み、インディアンスは3-3となる。
 
 その後、第4打席でニゴロに倒れ、1点ビハインドの延長10回には代打を出されてこの日の出番は終了。試合は、1点差のまま8-9でインディアンスが敗れた。
 
 張は3打数2安打、2得点、1四球の活躍でメジャー初安打、初得点を記録。存在感を見せつける一日となった。
 
 現在アメリカン・リーグ中地区2位のインディアンスは、地区首位のミネソタ・ツインズと3.5ゲーム差の状況。これ以上離されたくはないだけに、張にも大きな期待が寄せられる。今後はマイナーで鳴らしたパワーも見せつけたいところだ。