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アストロズだけじゃない! 弱点克服に流失阻止、公式サイトがトレード“勝ち組”を特集

2019/08/01

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メッツは8月以降のダークホースか

 メジャーリーグのトレード期限が31日(日本時間8月1日)付で終了した。最終日には駆け込みで主力選手の移籍が相次ぎ、積極補強に動いた球団と現状のチームに後半戦を託した球団とにはっきりと分かれた。米公式サイト『MLB.com』は1日(日本時間同日)、夏のトレードで“勝ち組”となった球団を特集している。
 
 様々な選手が球団を行き交ったトレード市場だが、今季のトレード市場で最も躍動したのはやはりアストロズ。ザック・グレインキー投手の電撃移籍は球界に大きな衝撃を与えた。
 
 しかし、アストロズ以外にも素晴らしい補強を行ったチームは多い。アトランタ・ブレーブスは、これまでブルペンが弱点と指摘されていたが、シェーン・グリーン投手、クリス・マーティン投手、マーク・マランソン投手ら3人のリリーフ投手を獲得。特にグリーンはクローザーとして今季防御率1.18と絶好調だ。積極的なトレードで、シーズン終盤への不安要素をかき消した。
 
 ニューヨーク・メッツもトレード市場で上手く立ち回った。獲得した主力選手はマーカス・ストローマン投手のみだが、売り手に回らなかったことでノア・シンダーガード投手、ザック・ウィーラー投手らが残留。ストローマン加入でそのまま豪華ローテが完成した。ナショナル・リーグ東地区4位で勝率5割以下と厳しい状況に変わりはないメッツだが、ここからの巻き返しでワイルドカード枠獲得、さらには来季の躍進を目指しているようだ。
 
 他にはヤシエル・プイーグ外野手、フランミル・レイエス外野手らを獲得し、弱点だった外野陣をカバーしたクリーブランド・インディアンス、タナー・ロアーク投手獲得で先発投手の補強に成功したオークランド・アスレチックスなども勝ち組に。両球団ともワイルドカード枠最右翼のチームだが、補強でも上手く立ち回ったようだ。
 
 また、リリーフ投手の加入が相次いだワシントン・ナショナルズ、昨季35本塁打のヘスス・アギラー内野手を獲得したタンパベイ・レイズらも取り上げられている。
 
 一方で、エース級獲得を目指したヤンキースは、期限直前にも目立った動きは見せず、そのまま補強終了。マディソン・バムガーナー投手の放出が取り沙汰されたサンフランシスコ・ジャイアンツもマランソンらリリーフ投手の放出のみで期限を終えた。