大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



Home » ニュース » 正念場のエンゼルス、正捕手ルクロイ放出も 負傷離脱中に控え捕手定着。指揮官「タフな決断になる」

正念場のエンゼルス、正捕手ルクロイ放出も 負傷離脱中に控え捕手定着。指揮官「タフな決断になる」

2019/07/31

text By

photo

Getty Images



好調グッドウィンもトレード候補に

 ロサンゼルス・エンゼルスのジョナサン・ルクロイ捕手とブライアン・グッドウィン外野手に、トレードでの放出の可能性があることが分かった。米公式サイト『MLB.com』が30日(日本時間31日)、伝えている。
 
 トレバー・バウアー投手がシンシナティ・レッズに移籍するなど、トレード市場もクライマックスを迎えているメジャーリーグ。31日(日本時間8月1日)の期限まであと1日と迫る中、予想もしなかった選手に移籍の可能性が出てきた。
 
 トレード候補に挙がったのは、エンゼルス正捕手のルクロイ。同サイトによるとエンゼルスにはダスティン・ガーノウ捕手とケバン・スミス捕手がおり、2人をメジャーに留めるためにルクロイを放出する可能性が浮上しているという。
 
 ルクロイは7月7日(同8日)のアストロズ戦でホーム上でのタックルを受けて脳震盪と鼻骨骨折。10日間の負傷者リスト(IL)に入りながら復帰を目指している。今季は離脱するまで73試合で打率.237、7本塁打、30打点と打撃不調だった。
 
 ルクロイ離脱中はガーノウとスミスが投手陣を牽引。ガーノウは守備に長け、スミスはここ数年で打撃技術に磨きをかけている。両捕手の今季の成績はガーノウが28試合で打率.232、2本塁打、7打点。スミスが36試合で打率.264、2本塁打、12打点となっている。
 
 なお、同じくエンゼルスブライアン・グッドウィン外野手も放出候補に挙げられた。今季は88試合で打率.290、9本塁打、29打点と結果を残していたが、ジャスティン・アップトン外野手が6月に復帰したため外野陣が飽和状態に。そのためトレード候補の一員となっているが、主力級の選手なだけにトレードが行われれば見返りも大きいだろう。
 
 また、エンゼルスのブラッド・オースマス監督は選手たちをチームの財産だとした上で、トレードの可能性について「タフな決断になる。どうなるかは伝えられないが、(決断は)早くなるだろう」と述べており、トレードが行われる可能性を示唆している。
 
 今季エンゼルスは30日(同31日)時点では56勝53敗でアメリカン・リーグ西地区3位。勝ち越してはいるもののポストシーズン進出は厳しく、来季以降に勝負を賭けることが濃厚だ。先発投手獲得が急務となるが、あと1日と迫ったトレード期限までに補強はあるだろうか。