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ダルビッシュ有、6回4失点で降板し4勝目ならず MLB屈指の左腕と投げ合うも痛恨被弾から逆転許す

2019/07/24

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上々立ち上がりから一転、4回に落とし穴

 シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手が23日(日本時間24日)、敵地オラクル・パークでのサンフランシスコ・ジャイアンツ戦に先発登板し、6回4失点で4勝目はならなかった。
 
 最近2試合連続で6回無失点と好投しているダルビッシュはこの日、7月に入って16勝3敗と好調のナショナル・リーグ西地区3位のジャイアンツと対戦。ジャイアンツのエース左腕マディソン・バムガーナー投手との投げ合いが実現した。
 
 カブスは初回、バムガーナー投手に対してクリス・ブライアント内野手が中前へ適時打を放ち、幸先良く1点の先制に成功。ダルビッシュにいきなり援護点をプレゼントする。
 
 ダルビッシュはその裏、1死からバスター・ポージー捕手に81.4マイル(約131キロ)のスライダーを中前へ弾き返されたが、3番のパブロ・サンドバルを遊ゴロ併殺に打ち取り、わずか5球で無失点に抑える立ち上がりを見せた。
 
 続く2回は先頭のアレックス・ディッカーソン外野手に右中間へ二塁打を打たれるなど1死三塁のピンチを招く。すると続くマイク・ヤストレムスキー外野手に左翼への犠飛を許し、1-1の同点とされてしまった。しかし、走者がいなくなり、ケビン・ピラー外野手は96.2マイル(約155キロ)のフォーシームで見逃し三振。この日初めての三振を奪った。
 
 同点とされたカブスだったが、3回に再びブライアントの適時打ですぐさま1点を勝ち越し。ダルビッシュは直後のマウンドで8番から始まるジャイアンツ打線を2者連続三振に仕留めると、2死からブランドン・ベルト内野手の中前安打を許したものの、ポージーをフルカウントから88.3マイル(約142キロ)のカットボールを振らせてこの回3つ目となる三振を奪って無失点とした。
 
 しかし、ここまで好調に見えたダルビッシュに落とし穴が待っていた。2-1とリードした4回1死からディッカーソンに96.2マイル(約155キロ)のツーシームを捉えられ、これが左翼スタンドに入る同点ソロ本塁打に。さらに安打と四球で一、二塁のピンチを招くと、ピラーに中堅への2点適時二塁打を浴び2-4と一気に逆転を許してしまった。
 
 それでも、5回と6回の2イニングは三振1つのみと打たせて取る投球を中心としてともに3者凡退。スライダーやチェンジアップ、カットボールに加えて緩いカーブも交えながら、ダルビッシュらしい打者のタイミングを外す投球でジャイアンツ打線を抑えた。
 
 カブスは7回、1死二塁のチャンスでビクター・カラティーニ捕手の適時打で1点を返し3-4。なおも1死一塁の場面でダルビッシュの打順だったが、代打としてデビッド・ボート内野手が登場。ダルビッシュはこの日6回77球(ストライク57球)、被安打6、与四球1、奪三振6、失点4の成績で防御率4.54となった。
 
 代打のボートはバムガーナーの前に空振り三振、2アウトとなって続くカイル・シュワーバー外野手も右飛に倒れて同点に追い付くことはできなかった。カブスは、7回の守備からダルビッシュの後を受けて2番手としてローワン・ウィック投手が登板している。