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米国野球殿堂式典、史上初満票選出のリベラ氏がファンに感謝「いつも限界まで後押ししてくれた」

2019/07/22

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メジャー歴代最多通算652セーブ「野球はチームスポーツ」

 米国野球殿堂入り式典が21日(日本時間22日)、ニューヨークのクーパーズタウンで行われ、通算652セーブを挙げ史上初の満票での殿堂入りを果たしたパナマ出身のマリアーノ・リベラ氏が喜びのコメントを発表した。
 
 米国野球殿堂は今年1月に発表され、リベラ氏をはじめ、通算2247安打や2度の首位打者のタイトルを獲得したエドガー・マルティネス氏、通算270勝のマイク・ムシーナ氏、そして通算203勝を挙げサイ・ヤング賞を2度受賞した故ロイ・ハラデイ氏が選出された。
 
 中でも注目されたのは、ニューヨーク・ヤンキース一筋19年でメジャー歴代最多となる通算652セーブを挙げ、ヤンキースを5度の世界一に導いたリベラ氏。今では全球団で永久欠番となっている背番号「42」を背負って活躍した右腕は、殿堂入りするにあたり史上初の満票で選出された。
 
 そして迎えたこの日、式典で改めて殿堂入りについて喜びのコメントを語った。
 
「野球とはチームスポーツ。1人ではできない。そしてこの名誉も同じ。1人で成し得ることはできなかった」
 
 そして、リベラ氏はチームメイト、コーチ、トレーナー、友人、家族といった自身を支えてくれた人たちへ感謝の言葉を述べるとともに、ファンへの深い感謝も伝えている。
 
「あなたたちは、いつも私を最高であると後押ししてくれた。私がヤンキー・スタジアムで投球していた時、球場にいる5万5000人のファンの人々とともにプレーしていると感じた。あなたたちこそ最高な存在で、そのサポートがなければ私はプレーできなかった。私をいつも限界まで後押ししてくれたんだ。本当にありがとう」
 
 リベラ氏はポストシーズンで通算96試合に登板し、141回を投げて防御率0.70と驚異的な数字を残した。その圧倒的な成績を残してもなお謙虚な姿勢を崩さない男に向けて、ファンはヤンキー・スタジアムと同様に惜しみない拍手を送っていた。