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大谷翔平、今季ラスト対戦の菊池雄星から二塁打放つなど2安打 エンゼルスは連勝で貯金「3」

2019/07/22

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今季22度目のマルチ安打、打率.297に上昇

 ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手が21日(日本時間22日)、敵地Tモバイルパークでのシアトル・マリナーズ戦に「3番・指名打者(DH)」で先発出場。花巻東高の先輩・菊池雄星投手から二塁打を放つなど5打数2安打だった。
 
 今季この試合がマリナーズとの最後の試合となったエンゼルス。先発に菊池を立てたマリナーズに対し、大谷をはじめとするエンゼルス打線が持ち味の攻撃力を発揮した。
 
 大谷の初回の第1打席は、フルカウントから低め93マイル(約150キロ)のフォーシームに見逃し三振。この回は菊池の前に3者凡退に抑えられた。
 
 しかしエンゼルスは続く2回、2死走者なしの場面で6番のアルバート・プホルス内野手が初球の91.5マイル(約147キロ)の速球を捉えると、打球は右中間スタンドに飛び込む第15号ソロ本塁打。プホルスの通算648号となる一発で先制に成功した。
 
 3回は2打席目を迎えた大谷が二ゴロに倒れるなど両チーム無得点。そして迎えた4回、エンゼルス打線が菊池に猛攻を仕掛ける。
 
 先頭から2者連続で凡退したものの、直後にプホルスが内野安打で出塁し、続くブライアン・グッドウィン外野手がカウント0-1から91.5マイル(約147キロ)のフォーシームを左翼スタンドに放り込む第8号2ラン本塁打をマークし、3-0とリードを広げた。
 
 さらにエンゼルスの攻撃は続き、走者1人を置いてルイス・レンヒフォ内野手の適時三塁打、デビッド・フレッチャー内野手の適時打で2点を追加。エンゼルスはこの回一挙4得点で5-0とした。
 
 試合の主導権を握ったエンゼルスは、続く5回にも菊池を攻める。ここまで無安打に抑えられていた先頭の大谷が、カウント0-1から外角やや高めの92マイル(約148キロ)のフォーシームを捉え左中間フェンス直撃の二塁打で出塁。この日は菊地に対して3打数1安打だったが、今季通算では7打数3安打(1本塁打)1打点という成績となった。
 
 大谷を二塁に置いて、続く4番のジャスティン・アプトン外野手が適時二塁打。さらに1死三塁となってプホルスが犠飛を放って7-0とリードを拡大した。菊池はこの回を最後に交代し、この日は5回7失点という結果に終わっている。
 
 エンゼルスは、投げては今季初先発となったディロン・ピータース投手が5回無失点と好投。6回も2番手のノエ・ラミレス投手が1回無失点として試合は終盤を迎えた。
 
 7回、マイク・トラウト外野手の第32号ソロ本塁打で8-0とし、続く大谷がこの日4度目の打席へ。大谷はマリナーズ2番手の右腕エリック・スワンソン投手に対して、初球の88.9マイル(約143キロ)のスライダーを弾き返すと、これがこの日2安打目となる中前安打となった。
 
 後続の打者が倒れて得点には結びつかなかったが、大谷はこれで4試合ぶり、今季22度目の1試合複数安打となっている。
 
 大谷は9回にまわってきた第5打席では右腕マット・フェスタ投手の前に遊ゴロに倒れたが、この日は5打数2安打1得点で打率.297とした。
 
 エンゼルスは9回に5番手で登板したトレバー・ケイヒル投手が2点を失ったが、前半までのリードを守り切って9-3で快勝。2連勝として、52勝49敗で貯金を「3」まで積み上げている。
 
 一方、マリナーズの菊池は今季7敗目。与四球こそ1つのみだったが、打たれた安打9本のうち6本が長打だったことで大量失点に直結してしまった。