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ヤンキース、実力派の先発左腕2人の獲得へ動く「彼は20勝できる」「最も興味をそそるピース」

2019/07/21

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ヤンキースのブルペンコーチが絶賛

 アメリカン・リーグ東地区で首位を独走するニューヨーク・ヤンキースが、アリゾナ・ダイヤモンドバックスのロビー・レイ投手とテキサス・レンジャーズのマイク・マイナーの両左腕を獲得するため動いていることが分かった。複数のメディアが20日(日本時間21日)、伝えている。
 
 ダイヤモンドバックスのレイは今季がメジャー6年目となる27歳。4年目の2017年には自己最多となる15勝を挙げローテーションの柱として活躍し、今季は20日現在までに21試合に登板して8勝6敗、防御率3.92、117回を投げて152三振をマークしている。
 
 米メディア『NJ.com』によれば、2015年にダイヤモンドバックスの投手コーチを務め現在ヤンキースのブルペンコーチを務めるマイク・ハーキー氏がレイについて「彼は20勝できる投手」と能力を絶賛。チームが首位と15ゲームと離されていることからも、米公式サイト『MLB.com』では7月31日(同8月1日)期限まであとわずかに迫ったトレードでは「売り手」に回り、その中でも「レイがトレード市場で最も興味をそそるピースになる」としている。
 
 また、ヤンキースはレンジャーズの試合にもスカウトを派遣し、マイナーを調査しているという。
 
 レンジャーズのマイナーはメジャー8年目の31歳で、2015年に肩の手術を受けて2年間は登板できなくなったが、復帰2年目の昨季は新天地となったレンジャーズで12勝を挙げて完全復活を証明していた。今季も20試合に登板し8勝5敗、防御率2.86、129回を投げて131三振と安定した成績を残しており、シーズン後半の活躍も期待されている。
 
 しかし、マイナーを狙っているのはヤンキースだけではない。マイナーを2009年にドラフト1巡目指名し、デビューから5シーズンにわたって活躍したアトランタ・ブレーブスもトレードでの再獲得を目指している。
 
 米メディア『ダラス・モーニング・ニュース』によれば、ヤンキースとブレーブスの両スカウトがマイナーが登板した19日(同20日)の試合を観戦。その試合でマイナーは7回4失点で5敗目を喫したものの、同メディアのエバン・グラント氏は「この敗戦はトレード市場にそれほど影響はないだろう」と見解を示している。
 
 ヤンキースは地区首位を快走しているものの、先発投手の補強がポストシーズンへ向けての課題となっており、レイやマイナーの他にもトロント・ブルージェイズのマーカス・ストローマン投手、そしてサンフランシスコ・ジャイアンツのマディソン・バムガーナー投手の獲得にも興味を示しているとされ、今後数日間の内にビッグトレードが行われる可能性は十分あるだろう。