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究極の選択へ――不振から一転、快進撃のジャイアンツ エース左腕バムガーナー流出阻止で“買い手”に?

2019/07/20

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直近15戦で13勝、借金生活ともおさらば?

 7月は好調を維持しているサンフランシスコ・ジャイアンツに、マディソン・バムガーナー投手をトレードしないといった意見が出ている。米公式サイト『MLB.com』が19日(日本時間20日)、伝えている。
 
 開幕直後は長打力不足と主力選手の衰えもあってナショナル・リーグ5位(最下位)に沈んでいたジャイアンツ。今季も昨季に続いて低迷し、地区最下位が濃厚と予想されていた。
 
 しかし、数年前には黄金期を築いたジャイアンツはこのままでは終わらなかった。徐々に本来の調子を取り戻し、7月は直近15試合で13勝と絶好調。一時は勝率3割台で最下位だったが、19日(同20日)時点では勝率.495で地区3位まで浮上している。
 
 ワイルドカードの2枠でポストシーズン進出も視野に入ってきたジャイアンツ。今季限りでの退任が決定しているブルース・ボウチー監督のためにもさらに勝ち進めたいところだが、一方ではある大きな問題が浮上している。
 
 元々今季の前評判が低く、開幕直後の状態からもジャイアンツはトレード市場で売り手に回ることが確実視されていた。特にポストシーズンでの経験が豊富なバムガーナーは複数球団から注目を浴びるエース左腕で、トレードの噂が強くあった。
 
 しかし、現在の快進撃を受けてトレード案に変化が訪れている。同サイトによると、ジャイアンツはバムガーナーをトレード交渉の舞台から引き戻そうとしているとのことで、エース流出を阻止する動きがあるようだ。
 
 バムガーナーは直近5試合で防御率1.55、特に18日(同19日)のニューヨーク・メッツ戦では9回1失点でチームの勝利に貢献。ここにきて圧巻の投球を見せている。
 
 そのため、もしバムガーナーがトレード市場にそのまま居続けるならば最大の目玉選手となることは確実。若手選手の獲得でチームに新たな血を入れたいジャイアンツとしてもトレードでのリターンは大きいはずだ。
 
 また、バムガーナーをトレードせず“勝負モード”に転じた場合、ポストシーズン争いのために補強は必要になってくる。マイナーに有望株が多いとは言えないジャイアンツとって、トレード市場で買い手になると有望株を放出するケースも多いため、今後数年間は苦境となる可能性がある。
 
 今季の勝負か来季以降のチーム重視か。まさに究極の選択を迫られているジャイアンツだが、一体どのような決断を下すだろうか。メジャーリーグでのトレード期限は7月31日(同8月1日)となっている。