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ヤンキース、“代走のスペシャリスト”ゴア獲得 盗塁成功率82%、昨季まで63試合で19打席

2019/07/18

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打席にはほとんど立たない選手?

 ニューヨーク・ヤンキースはカンザスシティ・ロイヤルズからトレードでテランス・ゴア外野手を獲得した。米公式サイト『MLB.com』が17日(日本時間18日)、伝えている。
 
 先発投手の獲得を目指し、トレード市場では目玉球団となっているヤンキース。マックス・シャーザー(ワシントン・ナショナルズ)ら大物投手に注目しているといった噂が絶えないが、野手の補強にも目立つ動きがあったようだ。
 
 同サイトによると、ヤンキースは17日(同18日)、金銭トレードでロイヤルズからゴアを獲得。ゴアはそのまま40人枠のロースターには入らず、しばらくの間は3Aスクラントン・ウィルクスバレ・レイルライダースでプレーする見通しとなっている。
 
 ゴアは2011年にロイヤルズからドラフト20巡目(全体606位)で指名されプロ入り。決して高い指名順ではなかったものの、持ち味のスピードを高く評価されて2014年にメジャーデビューを果たした。ポストシーズンでも主に代走として起用され、2015年にはメジャー2年目で世界一を経験している。
 
 そんなゴアだが、実は打席に立つことが極端に少ない選手としても知られている。デビューの14年から昨季までの計5シーズンでは63試合に出場しているものの、打席に立ったのはわずか19回。本塁打、打点ともにキャリアで未達成のままだった。
 
 しかし今季は打者としても成長し、打率.275に対し、出塁率は.362をマーク。自身初の打点も記録している。なお、走塁面では既に自己最多の13盗塁をマークし、通算での盗塁成功率は約82%(49-40)となっている。
 
 走力に重点を置いた一芸選手とも言えるゴア。しかし、メジャーリーグはシーズンで25人枠のロースター制となっており、守備固めや代走のスペシャリストとしての地位を確立するには相当な能力を求められるため、ゴアの走力がいかに優れているかが分かる。
 
 また、ヤンキースは長距離砲の並ぶ打線が持ち味だが、その反面、今季10盗塁以上をマークした選手はいない。決して走れない選手ばかりだという訳ではないが、ゴアの加入で、チームに新たな風が吹くかもしれない。
 
 これまでロイヤルズ、昨季所属のシカゴ・カブスと青を基調としたユニホームに袖を通してきたゴア。名門ヤンキースが誇るピンストライプのユニホームに袖を通す日はいつになるだろうか。特にポストシーズンでは、ゴアの存在が、攻撃の幅を広げることになりそうだ。