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エンゼルス指揮官が快勝を絶賛! 4年ぶり20発“左の大砲”には脱帽「左腕から多くの本塁打」

2019/07/14

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先発ハービーはスキャッグスさんに捧げる白星

 ロサンゼルス・エンゼルスは13日(日本時間14日)、本拠地エンゼル・スタジアムで行われたシアトル・マリナーズ戦で9-2と快勝。シーズン後半を連勝という形でスタートした。
 
 エンゼルスは前日に継投でのノーヒット・ノーランを達成。タイラー・スキャッグス投手が1日(同2日に)急逝して以来初の本拠地での試合を快挙で飾った。
 
 翌日のこの日も投打がかみ合った内容でマリナーズを下した。打っては、マリナーズ先発の左腕ウェイド・ルブラン投手に対してコール・カルフーン外野手が第20号ソロ本塁打を浴びせると、マイク・トラウトも第30号2ラン本塁打。3回までに5-0として主導権を握った。さらに6-2とリードした7回には、アルバート・プホルス内野手が第14号3ラン本塁打を放って9-3とダメ押しした。
 
 一方、投げては先発のマット・ハービー投手が5月23日(同24日)以来の久々のマウンドで6回途中1失点と好投したのをはじめ、4人のリリーフ投手による継投でマリナーズに流れを渡さなかった。そのまま9-3で勝利したエンゼルスはシーズン後半に入り2連勝。生きていれば28歳だったスキャッグスさんの誕生日に白星を刻んだ。
 
 米公式サイト『MLB.com』によると、エンゼルスのブラッド・オースマス監督は3本塁打を放った打線を絶賛。中でも2015年以来4年ぶりに20本塁打をマークしたカルフーンについては「彼は傑出している。彼は多くの左投手から本塁打を打っていて、スラッガーという観点からも素晴らしいシーズンを過ごしている」と、左打者ながら9発を左腕から放っている点を挙げて“大砲”としての活躍に言及した。
 
 また、3年連続30本塁打に乗せたトラウトに関しても「彼には(スキャッグスさんの死で)この2週間辛い日々を過ごしていたが、それを乗り越えて見事な打撃を見せた」と精神的な強さに感心していた。
 
 そして、5月17日(同18日)以来2カ月ぶりとなる3勝目を挙げた先発のハービーは「(スキャッグスさんからは)君はいつも“ダークナイト(ニューヨーク・メッツ時代からの愛称で人気コミックから由来)”であるということを忘れないでくれと言われていたんだ。自分は昔のようなダークナイトぶりを出せていないが、彼はいつも自分を助けてくれた」と投手陣の精神的支柱だったスキャッグスさんの存在に感謝しながら、「我々は良いスタートを切った。仲間たちのためにもこれを続けていきたい」とシーズン後半の逆襲を誓った。

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