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ドジャース・前田健太、痛恨2発は「失投」スライダー悔やむ 指揮官は擁護も…被本塁打は昨季上回る

2019/07/07

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中盤まで好投、101球の力投も実らず5敗目

 ロサンゼルス・ドジャースの前田健太投手が6日(日本時間7日)、本拠地ドジャー・スタジアムでのサンディエゴ・パドレス戦に先発登板し、中盤まで好投していたが終盤に2本塁打を喫し8回途中3失点で今季5敗目を喫した
 
 前田はこの日序盤から抜群の制球力を発揮し、2回から4回まで三者凡退とパドレス打線に隙を与えない。0-0と緊迫の試合展開の中、5回には安打と四球で1死一、二塁のピンチを招いたが、ここも内野ゴロ併殺に打ち取って無失点で切り抜けた。
 
 6回をこの日4度目の三者凡退に抑えた前田だったが、投球数66球で迎えた7回に落とし穴が待っていた。上位打線を相手に2死までを簡単に取るも、4番のハンター・レンフロー外野手にスライダーを完璧に捉えられバックスクリーンへ痛恨のソロ本塁打。先に点を与えてしまった。
 
 8回も託され続投した前田。この時すでに80球を超えていたが、1死二塁から9番のマニュエル・マーゴット外野手に再びスライダーを捉えられ、これが左翼スタンドに飛び込む2ラン本塁打となった。この後2死から死球を与えたところで前田は無念の降板を余儀なくされた。
 
 前田はこの日7回2/3、101球(ストライク68球)を投げて被安打4、与四死球2、奪三振6、失点3の内容。前田の後を受けたリリーフが走者の生還を許さず、防御率は3.76となった。なお、前田が今季許した本塁打はこの日の2本も加えて14本目。昨季レギュラーシーズンを通じて許した13本を早くも上回ってしまった。
 
 ドジャースは0-3と3点を追う8回に1点を返すも反撃はここまで。1-3で接戦を落とし2連敗となり、先発の前田に5敗目が付いた。前回登板では勝ち投手の権利を目前にして5回途中で降板していただけに、この日の登板ではより一層の力のこもった投球が見られたが、今季8勝目はお預けとなった。
 
 米公式サイト『MLB.com』によると、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は前田について「(前田は)本当に良く投げたと思う。2つのミス(本塁打)して残念ながら降板したが、緊迫した素晴らしい試合の中で長いイニングを投げてくれた」と力投を労った。
 
 一方の前田は「(本塁打を打たれた)2球は失投だった」と話し、「レンフロー、マーゴットには空振りを狙っていたが、(スライダーが)あまり曲がらなかった」と痛恨の失点となった2発を振り返った。それでも「良い時も悪い時もあるが、その中で進歩していると思う」と前向き、残りのシーズンへ向けて気持ちを新たにしていた。