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フィリーズ、ヘレーラがDVで今季残り試合出場停止 マカッチェン&ロバートソンの離脱に続く危機 

2019/07/06

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恋人への暴行…カブス・ラッセルを上回る厳しい処分

 フィラデルフィア・フィリーズのオデュベル・ヘレーラ外野手が恋人への暴行(DV)に対する処分で、今季の残り試合を出場停止となることが分かった。米公式サイト『MLB.com』が5日(日本時間6日)、伝えている。
 
 5月末に恋人に対するDV(ドメスティック・バイオレンス)の容疑で逮捕されていたヘレーラ。その後すぐに釈放されたが、ヘレーラはそのことを理由にしばらく欠場が続くことに。そのため6月の試合出場はなかった。
 
 そして正式な出場停止期間が決まった。同メディアによるとヘレーラはメジャーリーグ機構により85試合の出場停止が決定。加えてポストシーズンでの出場も制限されるため、汚名返上のチャンスは来季以降に持ち越しになる。
 
 近年DV容疑で処分を受けた選手にはシカゴ・カブスのアディソン・ラッセル内野手がいる。だがラッセルは40試合の出場停止になっていた。それだけに今回のヘレーラの処分は相当重いことが分かる。
 
 2008年に16歳の若さでテキサス・レンジャーズと契約し、2015年にフィリーズでメジャーデビューしたヘレーラは、長打力と走力を兼ね備えたリードオフマンとして成長。デビュー当初は再建中のフィリーズにとって、今後の軸ともなる選手として期待されていた。
 
 しかし年々成績は下降。昨季は自己最多の22本塁打を放ったが、打率(.255)、盗塁数(5)、OPS(.730)は全てキャリアワーストの数字に終わっていた。27歳で迎えた今季も39試合で打率.222、1本塁打、16打点と精彩を欠いていた。
 
 なお、フィリーズはオフに3年5000万ドル(約54億円)で加入したアンドリュー・マカッチェン外野手が左膝の前十字靭帯断裂で今季絶望の見通し。同じく今季から新加入のデビッド・ロバートソン投手も右肘の故障で60日間の負傷者リスト(IL)入りとなっている。
 
 開幕当初は新加入のブライス・ハーパー外野手を中心に順調なペースで勝ち星を積み重ねていたフィリーズだが、ここに来て主力選手の離脱がじわじわと効いてきている。その中でも若いヘレーラが離脱するのはチームの士気にも関わるかもしれない。金髪のドレッドヘアーをなびかせながらプレーする姿は人気だっただけに、来季こそはファンの心を取り戻す活躍を見せたいところだ。