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レイズの二刀流マッケイ、抜群の制球力で好投 強打ヤンキース相手に臆せず5回3失点

2019/07/06

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直球は150キロ超、ジャッジ&ラメイヒューから三振も

 タンパベイ・レイズの「二刀流」ブレンダン・マッケイ投手が5日(日本時間6日)、本拠地トロピカナ・フィールドでのニューヨーク・ヤンキース戦に先発し、5回3失点の好投を披露。勝敗はつかなかった。チームは延長戦の末4-8で敗北している。
 
 先月29日(同30日)に投手としてメジャーデビューし、テキサス・レンジャーズを相手に6回無失点で初勝利を飾っていたマッケイ。打者としてもデビューし、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手に次ぐ“二刀流選手”としてキャリアをスタートしている。
 
 そしてこの日の対戦相手は強豪ヤンキース。マッケイは初回、先頭のD.J.ラメイヒュー内野手を直球とカーブなどで追い込むと、最後は94.7マイル(約151キロ)の直球で空振り三振。打率アメリカン・リーグトップのラメイヒューを見事に封じる。
 
 しかし、続くアーロン・ジャッジ外野手との対戦では手痛い1発を浴びてしまう。初球から2球続けてボールとなると、89.6マイル(約143キロ)のカットボールを完璧に捉えられ、打球はライトスタンドに突き刺さった。ジャッジの8号ソロ本塁打で1-0と先制されてしまう。
 
 だが、マッケイはここで崩れなかった。後続のエドウィン・エンカーナシオン内野手を自慢の直球で空振り三振に斬って取ると、そこから4回終了まで単打1本のみに抑える好投。付け入る隙を与えない投球が続く。
 
 好投するマッケイを援護したいレイズ打線は4回、ネイト・ロウ内野手の11号ソロ本塁打で同点。味方の1発で試合が振り出しに戻る。
 
 ようやく味方からの援護を受けたマッケイだったが、5回1死満塁からマイク・トーチマン外野手の適時打で1-3と再びリードされる展開になる。しかし初回に本塁打を浴びたジャッジには93.8マイル(約150キロ)の直球が高め1杯に見事決まり空振り三振。リベンジを果たしたところで3アウトになり、この回でマッケイは出番を終える。
 
 試合はその後打線が奮起して9回までに4-4と同点の展開に。11回には5番手としてライン・スタネック投手が登板。98.4マイル(約157キロ)の豪速球をジャッジに本塁打にされると、それを皮切りにこの回4失点。そのまま4-8でレイズの敗北となった。
 
 マッケイはこの日5回83球(ストライク54球)を投げ被安打6、3奪三振、3失点。防御率は2.45となっている。勝ち負けは付かなかったが、無四球と制球力の良さが光っていただけに、次回登板にも期待がかかる。