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エンゼルス、全員でつかみとった逆転勝利 急逝スキャッグスに捧げる一勝、大谷は代打で安打

2019/07/03

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 ロサンゼルス・エンゼルスが2日(日本時間3日)、敵地でテキサス・レンジャーズと対戦。序盤はリードを許すも、中盤に逆転し、9-4で勝利した。
 
 前日に、先発左腕タイラー・スキャッグス投手が急逝。この日は、スキャッグスのユニホームがベンチで見守る中、選手たちは胸元にスキャッグスの背番号「45」のワッペンをつけて試合に臨んだ。
 
 初回、この日1番に起用されたフレッチャーが二塁打を放ちチャンスメイクすると、続くトラウトは四球を選び、無死一、二塁とする。ベンチスタートとなった大谷に代わって3番に座ったアップトンが進塁打を放ち二、三塁と変わると、4番プホルスの内野ゴロの間に1点を先制した。
 
 デシールズの本塁打などで1-3と逆転されたエンゼルスだったが、5回、2つの四球と安打で2死満塁のチャンスを作ると、ルクロイが右前に抜ける2点適時打を放ち同点に追いつく。
 
 さらに6回1死から、フレッチャー、トラウトが連続四球で出塁すると、アップトンの中前適時打で勝ち越しに成功。プホルスが四球で、なおも1死満塁のチャンス。打席にはオールスターにも選ばれたラステラが立ったが、フルカウントからの6球目に自打球を受け負傷交代。代打ボーアが告げられる。ボーアは初球の97マイル(約156キロ)のツーシームを振り抜くと、打球は一、二塁間を抜け、貴重な2点適時打となった。
 
 その後ルクロイのこの日3打点目となる犠飛で7点目。6回裏にオドーアの犠飛で1点を返されるも、3点リードのまま試合は終盤へ。
 
 8回、追加点を挙げたのはエンゼルスだった。四球で出塁したシモンズを塁に置き、7番カルフーンが第18号2ラン本塁打。9-4と大きく突き放す、ダメ押しの追加点となった。さらに、1死一塁の場面で代打・大谷が打席に立つと、ファウルで粘って9球目、外のスライダーを右手一本で打ち返し、安打をマークした。
 
 5点差のまま、8回はベドロージアンが無失点に抑える。9回には守護神ロブレスが登板。捕手にはガーノウが就き、これで野手は全員出場となる。この一勝を全員で取りに行く姿勢を、オースマス監督が示すと、選手も起用に応えリードを守り抜いた。
 
 同地区対決を制し、勝率を5割に戻したエンゼルス。急逝したエースの意志を継ぎ、ポストシーズン進出へ向け、再び歩み始める。