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昨日の友は今日の敵? バーランダー&モートンのサイ・ヤング賞レースが加熱、ナ・リーグは柳賢振がリード

2019/06/26

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 今季サイ・ヤング賞の有力候補が選出され、アメリカン・リーグはヒューストン・アストロズのジャスティン・バーランダー投手、ナショナル・リーグはロサンゼルス・ドジャースの柳賢振投手がそれぞれトップになった。米公式サイト『MLB.com』が25日(日本時間26日)、特集記事を発表している。
 
 あと数日で7月となり、開幕から3カ月を迎えようとしているメジャーリーグ。それぞれのチームで投手が活躍を見せているが、その中で今季のサイ・ヤング賞候補が早くも予想されている。
 
 まず、ア・リーグ最有力候補に選ばれたのはアストロズのバーランダー。年々凄みを増していく剛腕は今季も衰えを知らず、10勝3敗、防御率2.67、114回2/3を投げ142奪三振と絶好調。勝利数はリーグトップ、防御率と奪三振数も5傑以内に入っており、自身が2011年に達成した投手三冠も視野に入っている。
 
 そして2位に選ばれたのはタンパベイ・レイズのチャーリー・モートン投手。昨季までバーランダーとはアストロズでプレーした仲だが、今季はサイ・ヤング賞レースのライバルとして競い合う。今季は8勝1敗、防御率2.31の成績を残しており、レイズ躍進の原動力となっている。
 
 一方、ナ・リーグ最有力候補はドジャースの柳賢振。今季はナ・リーグのみならず、メジャー最強投手として名を知らしめている。ここまでは9勝1敗、防御率1.27と並外れた成績。奪三振はそこまで多くないが、与四球6と驚異の制球力が歴史的な快投を支えている。
 
 対抗馬の2位として挙げられたのが、ワシントン・ナショナルズのマック・シャーザー投手。今季は鼻を骨折しながら好投するといった伝説も残している。防御率2.52、114回1/3を投げ156奪三振と好調だが、ニューヨーク・ヤンキースへトレードされるといった噂もあるため、ナ・リーグでシーズンを終えない可能性がある。
 
 なお、ア・リーグ3位にはシカゴ・ホワイトソックスのルーカス・ジオリト投手、ナ・リーグ3位にはシンシナティ・レッズのルイス・カスティーヨ投手がそれぞれ選出されている。
 
 ナ・リーグは、このまま柳賢振の勢いが続けばサイ・ヤング賞当確ともいえるだろう。さらに、シャーザーが移籍すれば最大のライバルも消えることなる。また、ア・リーグはバーランダーとモートンの元同僚同士の熱いレースがこれからも繰り広げられることになりそうだ。