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カブスの若き主砲バイエズ、通算100号本塁打達成! 指揮官は「いつも通りのプレーができるのが一流の証」

2019/06/24

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 シカゴ・カブスは23日(日本時間24日)、ニューヨーク・メッツと対戦。カブスのハビアー・バイエズ内野手が8回に決勝3点本塁打を放って試合を決めた。バイエズはこれで通算100号本塁打を達成。26歳の若さで打線の中核を担うスラッガーが、一つの金字塔に到達した。試合は5‐3でカブスが勝利。
 
 試合は2回裏、カブスがコール・ハメルズ投手が先制の適時打を放ち、試合の主導権を握った。しかし、4回に1点、5回に2点を失って逆転を許す展開。5回裏には1点を返し、2‐3の1点ビハインドで終盤の勝負に入った。
 
 この日のバイエズは「4番・遊撃手」で先発出場。2回の第1打席、4回の第2打席ではMLBを代表する先発右腕のジェイコブ・デグロム投手に空振り三振を喫した。6回裏にこの日初安打を中前に運んだものの、盗塁死。なかなか波に乗れずにいた。
 
 しかし、バイエズはもはや、ムラのある勢いだけの若手ではない。この試合最後のチャンスとなった8回裏1死一、二塁の場面、セス・ルーゴ投手に2球で追い込まれ、3球目は外角へのスライダー。これをフルスイングすると打球は右翼席に一直線に飛び込む決勝逆転3点本塁打となった。バイエズは自身通算100号となるメモリアルアーチで試合を決めることとなった。
 
 この日のバイエズはデグロムのスライダーを5球のうち4度空振り(1球はボール)していたが、最後の勝負所で見事に対応してみせた。米メディア『WGN9』によると、指揮官ジョー・マドン監督は「彼は二度の三振で気持ちが切れかけていたが、いつも通り守備に就き、いつも通り笑い、いつも通りヒマワリの種で遊んでいた。過去のミスを引きずらず、勝負の瞬間に集中できること。これが一流選手の証だ」とコメント。26歳の若さで強豪カブスの主軸に座るバイエズに賛辞を贈った。
 
 同メディアによると、バイエズは自身の100号本塁打について「思ったよりも早く達成することができて幸せ。これからも継続していきたい」とコメントし、今後の活躍に意気込んだ。
 
 5‐3と逆転勝利を収めたカブスは、これでミルウォーキー・ブリュワーズに0.5ゲーム差のナショナル・リーグ中地区首位。プレーオフ進出、そして世界一を目指すチームの”顔”であるバイエズに、新たな勲章が加わる記念すべき一日となった。

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