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エンゼルス・プホルス、古巣セントルイスで恩返し豪快弾! 敵地で“異例”カーテンコールに応える

2019/06/23

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指揮官「カージナルスファンは見たいものが見られたね」

 ロサンゼルス・エンゼルスのアルバート・プホルス内野手が22日(日本時間23日)、敵地ブッシュ・スタジアムでのセントルイス・カージナルス戦に「5番・一塁」で先発出場し、7回の第3打席で第13号ソロ本塁打を放った。
 
 前日から始まった敵地でのカージナルス戦、古巣ブッシュ・スタジアムでの試合はプホルスにとって移籍後初。実に8年ぶりのことだった。前日は全3打席に立ったが、いずれの打席でも大観衆による声援がプホルスを包み込み、2打数1安打と結果を残した。
 
 そしてこの日は待ちに待った瞬間が訪れた。カージナルス時代に通算445本塁打を放ったプホルスは、0-4と4点を追う7回の第3打席で先頭打者としてカージナルス先発のダコタ・ハドソンと対戦。カウント2-1からの4球目、93.5マイル(約150キロ)のシンカーを完璧に捉えると、打球は左中間のブルペンに飛び込む第13号ソロ本塁打となった。
 
 ブッシュ・スタジアムの観衆は、打った瞬間に総立ち。相手チームの選手ながら、大きな放物線を描いた打球を見送り、ダイヤモンドを一周するプホルスに対して惜しみない拍手を送り続けた。そしてプホルスも一度ベンチに戻った後に再び飛び出し、ヘルメットを取ってカーテンコール応え、その異例とも言える行動にさらなる歓声が湧き上がった。
 
 エンゼルスは2-4で敗れたが、プホルスにとっては数々の功績を残した古巣セントルイスの地で持ち味である長打力を見せつけ、カージナルスファンに健在ぶりを印象付けた。なお、このプホルスの本塁打は通算646号。メジャー歴代単独5位のウィリー・メイズ氏(通算660本塁打)まであと「14」としている。
 
 米公式サイト『MLB.com』によれば、プホルスは試合後「ベースを回って、ダグアウトに戻るまでの時間はかなり特別なものだった。試合には負けてしまったが、古巣のファンに向けて歓声に応えるなんて特別なこと。アメイジングだよ」と振り返った。
 
 また、エンゼルスのブラッド・オースマス監督は「カージナルスファンは、今日は見たいものが見られたね。カージナルスが勝って、アルバートが本塁打を打った。彼ら(カージナルスファン)はプホルスをとても尊敬しているんだ」と話し、セントルイスのファンの野球熱に感心していた。

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