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田中将大、あす「天敵」アストロズ戦登板 過去の対戦成績が表す“恐怖の数字”を覆せるか

2019/06/22

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前回登板で完封勝利で良い流れ、味方打線の援護にも期待大

 ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手があす22日(日本時間23日)、本拠地ヤンキー・スタジアムで行われるヒューストン・アストロズ戦に先発登板する。前回登板ではキャリア4度目の完封勝利を収め5勝目を挙げた右腕は、強力打線のアストロズ相手にどんな投球を見せるだろうか。
 
 田中はここ2試合で2連勝を飾っており、特に前回登板のタンパベイ・レイズ戦では9回111球(ストライク76球)を投げ被安打2、与四球1、奪三振10で完封勝利。二塁を踏ませない投球でアメリカン・リーグ東地区首位争いをしているレイズを圧倒し、同カード3連戦3連勝に繋げた。
 
 レイズ戦の後は「正直そこまで良いものじゃなかった」と地元テレビ局『YES』のインタビューに語っていたが、27個のアウトのうち11個をゴロで打ち取っており、要所で奪った三振の他にも速球、変化球を駆使して制球良く打者に対した成果が表れていた。
 
 あす22日はアストロズと対戦。過去の対戦成績はレギュラーシーズンで6試合を投げて0勝2敗、防御率7.36と苦戦を強いられている。さらに、前回ヤンキー・スタジアムで対戦した2017年5月14日(同15日)は1回2/3、61球(ストライク39球)を投げて被安打7(本塁打4)、与四球1、奪三振3、8失点でノックアウトを喫した。
 
 それでも、今季初対戦となった4月8日(同9日)の敵地での試合では上記の内容とは一転。6回78球(ストライク50球)を投げ抜き被安打3(本塁打1)、与四球2、奪三振3、ゴロアウト9、フライアウト2、失点1と好投し、勝ち星こそ付かなかったものの苦手払しょくを印象付ける内容を見せた。
 
 また、アストロズの主な野手各々との現在までの相性を見ると、以下のようになっている。
 
アレドミーズ・ディアズ 被打率.429(7打数3安打、2二塁打)※
ロビンソン・チリーノス 被打率.417(12打数5安打、3二塁打)
ユリ・グリエル     被打率.300(10打数3安打、1二塁打)
アレックス・ブレグマン 被打率.273(11打数3安打、1本塁打)
ジョージ・スプリンガー 被打率.273(22打数6安打、2本塁打)※
ホセ・アルトゥーベ   被打率.269(26打数7安打、2本塁打)
カルロス・コレア    被打率.250(24打数6安打、2本塁打)※
ジェイク・マリズニック 被打率.250(4打数1安打)
マイケル・ブラントリー 被打率.214(14打数3安打、1本塁打)
ジョシュ・レディック  被打率.133(15打数2安打、1本塁打)
タイラー・ホワイト   被打率.000(2打数0安打)
 
※10日間の負傷者リスト入り(6月21日現在)
 
 21日(同22日)の時点でディアズ、スプリンガー、コレアがともに10日間の負傷者リスト(IL)に入っているが、チリーノスやグリエルなど多くの主力選手に本塁打や二塁打といった長打を多く浴びている。特に、前回の対戦で許した失点1はアルトゥーベによるソロ本塁打によるものだったため、注意が必要。ちなみに、ヤンキースが所属するアメリカン・リーグ東地区以外のチームで最も本塁打を打たれているのがこのアストロズだ(10本)。
 
 それでも、チリーノスに対する4三振、アルトゥーベに対する3三振など三振を奪うケースも少なくなく、今季ここまで見せている低めを中心とした“際どいコースを突く”田中らしい投球ができれば、エドウィン・エンカーナシオン内野手を補強した味方打線の援護も期待しながら自ずと結果は付いてくるだろう。試合は日本時間22日、午前8時15分開始予定だ。