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カブス・ダルビッシュ有、10戦連続勝ち負けなし ストライク率は高水準で安定も失点パターンに難

2019/06/22

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打っては2安打1打点と活躍

 シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手が21日(日本時間22日)、本拠地リグレー・フィールドでのニューヨーク・メッツ戦に先発登板し、6回4失点で自身10試合連続勝ち負けなしとなった。
 
 前回登板のロサンゼルス・ドジャース戦で7回を投げ与四球1、奪三振10、1失点と好投したダルビッシュはこの日、キャリア3戦で1勝0敗としているメッツ戦に登板した。
 
 初回、ダルビッシュはメッツの上位打線に対して速球を決め球に3者凡退に抑え上々の立ち上がりを見せる。しかし続く2回に四球と安打で無死一、三塁のピンチを招くと、ドミニク・スミス外野手の内野ゴロ間に1点を失う。
 
 先制されたカブスは、直後の攻撃で1死二、三塁からアルバート・アルモーラJr.外野手の内野ゴロの間に同点。なおも2死三塁で、8番のダルビッシュがメッツ先発のジェイソン・バーガス投手の速球を捉えて右前適時打を放ち2-1と逆転に成功した。ダルビッシュにとってはこれが今季初の適時打で、今季2打点目を叩き出している。
 
 自らのバットでリードを奪い返したダルビッシュ。3回は浮き沈みの激しいイニングとなった。先頭打者に左前安打を許すと、続く打者からは三振を奪い1アウト。しかし1番に返ってジェフ・マクニール外野手に94.6マイル(約152キロ)の速球を右翼スタンドへの2ラン本塁打とされて2-3と逆転された。それでも、後続の打者に対しては三振、一ゴロと打ち取り追加点は許さなかった。
 
 ダルビッシュは4回を無失点に抑えると、5回は初回以来となる3者凡退と復調。すると、その裏の攻撃の先頭打者としてこの日2安打目となる中前安打を放つと、続く9番のアディソン・ラッセル内野手が第5号2ラン本塁打を放ち4-3と再逆転に成功した。
 
 5回まで71球を投げたダルビッシュは6回も続投。先頭の2番ピート・アロンソ内野手を速球で見逃し三振を奪うと、続く3番ロビンソン・カノ内野手は87.8マイル(約141キロ)のカットボールで空振り三振を奪い簡単に2アウトを取る。しかし、4番のマイケル・コンフォート外野手に87.4マイル(約141キロ)のチェンジアップを捉えられ、これが右中間へのソロ本塁打となって4-4の同点に追い付かれてしまった。
 
 ダルビッシュは、結局6回88球(ストライク58球)を投げて被安打4、与四球2、奪三振6、失点4の内容で降板。防御率は4.75となっている。球数こそ多くなくストライク率も高かったが(65.9%)、得点した直後のイニング(3回、6回)はいずれも失点を許し、試合の流れを掴む投球ができなかった。
 
 カブスは7回、2死二塁から登板した3番手のマイク・モンゴメリー投手がマクニールに適時打を許してこれが決勝点に。4-5で接戦を落とし、連勝は「2」でストップした。
 
 先発のダルビッシュは4月27日(同28日)に2勝目をマークして以来10試合連続で勝ち負けなし。これは、「オープナー」として登板した投手を除けば、1977年に左腕ランディ・レルチ氏(当時フィラデルフィア・フィリーズ)が記録して以来となるメジャータイ記録となった。
 
 米公式サイト『MLB.com』によれば、ダルビッシュは試合後「イライラするが、奇妙でもある。自分はただただ勝ちたい」とコメント。もどかしい心情をあらわにしている。一方で、カブスのジョー・マッドン監督は「彼は勝つために十分な投球をしている。我々はもう少し攻撃的にならなければいけない」と話しており、攻守ともにさらなる積極性を求めた。

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