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アスレチックス・ピスコッティ、悪性腫瘍の除去手術成功 球団全体での年1度の検査が奏功

2019/06/15

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昨年は最愛の母を亡くすも、自身は命繋ぐ

 オークランド・アスレチックスのスティーブン・ピスコッティ外野手が、右耳にできた悪性腫瘍を除去する手術を受けたことが分かった。米スポーツ専門サイト『ESPN』が14日(日本時間15日)、報じている。
 
 ピスコッティはメジャー5年目を迎えた28歳で、5月28日(同29日)の検査で右耳に腫瘍が見つかり、1週間後の生検結果で陽性と判明。そして6月14日にすぐさま腫瘍の除去手術を受けた。
 
 同サイトによると、アスレチックスのボブ・メルビン監督は「全て上手くいった」と手術の成功を報告。また同球団のデビッド・フォーストGMも「良いニュースは、早期発見だったことだ」とコメント。球団は年1回の頻度で従業員も含めて検査を行っており、今回はそれが功を奏した形だ。
 
 ピスコッティは、筋萎縮性側索硬化症(ALS、別名:ルー・ゲーリック病)と診断されていた母親グレッチェンさんを昨年5月に亡くしている。最愛の人を亡くしたばかりだが、自身は悪性腫瘍を発症しながら手術によって再び命を繋ぎ、生きるチャンスが与えられた。
 
 ピスコッティは少なくとも1週間ほどは離脱するとされているが、メルビン監督は「できるだけ早く戻ってくることを願っている」と復帰を熱望。昨季は自己最多となる27本塁打、今季もすでに8本塁打を放っている貴重な長距離砲なだけに、必要十分な療養の末に、ポストシーズン進出へ向けた戦力として期待が寄せられている。