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ブレーブス・マッキャン、劇的サヨナラ打で通算1000打点達成 チームは8連勝で首位維持

2019/06/15

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ヤンキース時代には田中将大支える

 アトランタ・ブレーブスのブライアン・マッキャン捕手が14日(日本時間15日)、本拠地サントラスト・パークでのフィラデルフィア・フィリーズ戦でサヨナラ打を放ち、通算1000打点を達成した。米公式サイト『MLB.com』が14日(同15日)、伝えている。
 
 今季でメジャー15年目を迎えるマッキャンはニューヨーク・ヤンキース、ヒューストン・アストロズでプレーした後、デビューを飾った球団であるブレーブスに復帰。かつては12年連続(2006年~17年)で2桁本塁打を記録した長打力と円熟味のあるリードで古巣に貢献している。
 
 そしてこの日は「7番・捕手」で先発出場。2回の第1打席では中前安打を放つと、7回の第3打席では点差を縮めるソロ本塁打。3-7とし反撃ののろしを上げる。
 
 そして、8回までに6-8と2点差に迫ったブレーブス。9回はフィリーズ守護神のヘクター・ネリス投手から安打と四球で2死一、二塁の得点圏を作ると、オースティン・ライリー外野手が適時二塁打を放って7-8に。なおも2死二塁、三塁の得点圏が続き、ここでこの日2安打のマッキャンに打席が回る。
 
 一打サヨナラの場面で第5打席を迎えたマッキャンは初球から2球見逃して2ボール。しかし、直後にスプリットを2球連続で空振りしてしまい、2ボール2ストライクとあと1球のところまで追い詰められてしまう。
 
 だがマッキャンはここでベテランの意地を見せつけた。3球連続となった88.3マイル(約141キロ)のスプリットに食らいつき、何とかバットに当てると打球は左中間へ。左翼手と中堅手の間に落ちると、走者2人が一気に生還して9-8に。劇的なサヨナラ勝利で試合は幕を閉じ、本拠地の大歓声の中、マッキャンはチームメイトから祝福を浴びた。
 
 劇的な一打を放ったマッキャンだったが、実はサヨナラ打というだけに留まらない。試合開始前までは通算997打点となっており、あと3打点で1000打点到達が迫っていた。そして走者がサヨナラとなる9点目のホームベースを踏んだとき、マッキャンは通算1000打点に到達。大記録達成となり、最高の一夜となった。
 
 なお、チームはこれで8連勝。ナショナル・リーグ東地区首位を走っているが、今日の勝利でさらに勢いづいたに違いない。