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田中将大、7回途中7K5失点で4勝目 ヤンキース指揮官「スライダーがいい武器であり続けている」

2019/06/12

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 ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手が11日(日本時間12日)、本拠地ヤンキー・スタジアムで行われたニューヨーク・メッツ戦に先発登板。7回途中を粘り強く投げ、今季4勝目を手にした。米メディア『CBS SPORTS』が同日、報じている。
 
 前日の試合が中止となり、スライド登板となったこの試合。本調子ではない中でも試合を作った。
 
 1回、2回と3人で退ける上々の立ち上がりを見せた田中だったが、援護を受けた直後の3回、味方のエラーと安打で無死一、三塁のピンチを招くと、9番レガレスに適時内野安打を打たれ1-1の同点に追いつかれる。さらに、続くマクニールには初球のスプリットを捉えられ、右中間への勝ち越し3ランを浴びた。
 
 2-4とリードされる展開となったが、4回裏に味方打線が奮起。ウルシェラとボイトの本塁打で5点を挙げ、逆転に成功した。5回も無失点に抑えて勝ち投手の権利を手にした田中は、6回に1点を失ったものの、7回途中まで投げ、リードを守り抜いた。
 
 この日の田中は、6回2/3(101球)を投げ、被安打7、奪三振7、失点5(自責点4)の成績だった。
 
 3試合連続で1イニング4失点を喫した田中。同サイトによると、今季、田中のスプリットは、落ちずに横滑りする傾向があり、上手く操ることができていない。被打率は、2017年(.225)、2018年(.210)とくらべて.326と大きく悪化しており、今後安定した投球を続けるためにもスプリットの改善は急務となっている。
 
 それでも、今季ここまで14試合83回を投げて、防御率3.58をマークしているのは、被打率.167のスライダーがあるからだ。ヤンキースのアーロン・ブーン監督は「左右を問わずスライダーがいい武器であり続けている」とコメント。スプリットの調子が上がらない中でも、チームを支えるエースを称賛している。
 
 速球とスライダーのコンビネーションに加えて、本来のスプリットが戻ってくれば、さらに高いレベルの投球を見せることになるだろう。主力選手がまだ多数離脱する中、開幕から試合を作り続ける田中の存在は、欠かせないピースとなっている。

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