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大谷翔平、6号ソロ含む3安打2打点「花巻東対決」制す 菊池雄星は3連続被弾で4回途中7失点KO

2019/06/09

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サイクル安打逃すも大きな存在感示す

 ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手が8日(日本時間9日)、本拠地エンゼル・スタジアムでのシアトル・マリナーズ戦に「3番・指名打者(DH)」で先発出場し、花巻東高の先輩・菊池雄星投手から第6号ソロ本塁打を放つなど5打数3安打2打点と活躍し勝利に貢献した。
 
 大谷はこの日、花巻東高の3学年先輩にあたる菊池とメジャー初対決が実現した。初回の第1打席は2死走者なしから85.5マイル(約138キロ)のスライダーを引っかけながら二塁への内野安打で出塁。エンゼルスはこの後2本のタイムリー安打が飛び出し3点を先制した。
 
 一方、いきなり先取点を奪われた菊池は、味方打線が点を返すも立ち上がりから制球が定まらず再三のピンチを迎える。2回には大谷を一ゴロに打ち取るも、走者を二、三塁に背負うなど落ち着いた投球が終始見られなかった。
 
 そしてエンゼルスは3-2と1点をリードして迎えた4回、1番のトミー・ラステラ内野手と2番のマイク・トラウト外野手が2者連続本塁打。菊池に対して長打力で一気に攻勢をかける。
 
 さらにここで大谷が第3打席を迎え、真ん中に入った初球の75.2マイル(約121キロ)のカーブを捉えると、大きく弧を描いた打球は左中間スタンドに飛び込む第6号ソロ本塁打に。圧巻の3者連続本塁打で6-2と主導権を握った。
 
 菊池は続くアルバート・プホルス内野手、コール・カルフーン外野手に四球を与え1死一、二塁としたところで無念の降板。2番手の右腕テイラー・スコット投手がタイムリー安打を許し走者を1人を生還させたため、この日は3回1/3、79球(ストライク47球)を投げて被安打9(本塁打3)、与四死球4、奪三振1、失点7(自責点6)で、防御率は4.99となった。
 
 7-2とリードを広げたエンゼルスは、5回にも無死二、三塁のチャンスを作ると、大谷が第4打席でスコットから右翼へこの日3安打目となるタイムリー二塁打を放って8-2。さらにプホルスも2点タイムリーを放って10-2と2桁得点に乗せた。なお、大谷の1試合3安打は5月14日(同15日)以来今季2度目となっている。
 
 エンゼルスの一方的な展開となる中、投げてはこの日リリーフ投手で継投する「ブルペンデー」を採用。先発したノエ・ラミレス投手の後を受けて2回1死から2番手として登板したディロン・ピータース投手が、6回にソロ本塁打を浴びるも5回2/3を3失点でまとめた。
 
 あと三塁打が出ればサイクル安打となる大谷は、7回の第5打席はマリナーズ3番手のジェシー・ビドル投手の前にカーブを叩いて一ゴロ。快挙達成とはならなかったが、この日は5打数3安打(本塁打1)2打点で打率を.257としている。エンゼルスは8回にも2点を追加し12-3で大勝。3試合ぶりの2桁安打&2桁得点となり、連敗を「2」でストップさせた。一方、敗れたマリナーズの菊池は今季4敗目を喫している。