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主砲復活! オリオールズ・デービス、無安打ワースト記録以降は好調、初安打以降OPS.899

2019/05/17

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技術向上が復調の鍵に

 今季62打席無安打のMLB野手ワースト記録を樹立したボルティモア・オリオールズのクリス・デービス内野手が、不振から復調しているとして取り上げられた。米公式サイト『MLB.com』が16日(日本時間17日)、伝えている。
 
 昨季は規定到達打者でMLB歴代ワーストの打率.168、今季も開幕からしばらく安打が出ず、62打席連続無安打の野手ワースト記録を樹立してしまったデービス。しかし4月13日(同14日)のボストン・レッドソックス戦で63打席ぶりに安打を放って以来、かつての姿に近づいているようだ。
 
 同サイトによると、デービスが今季初安打を放った13日(同14日)以降の成績は76打席で打率.279、出塁率.355、長打率.544。OPS(出塁率+長打率).899は強打者として申し分ない成績だ。
 
 また、13日以降に75回以上打席に立った打者は228人いるが、その中でもデービスの成績は44番目に良い打撃成績。上位20パーセントに位置しているデービスは、同期間において、強打者のホセ・アブレイユ内野手(シカゴ・ホワイトソックス)、フレディ・フリーマン内野手(アトランタ・ブレーブス)らを上回っているという。
 
 素晴らしい復調ぶりを見せているデービスだが、本人は「今はボールの良いところを叩けている。スイングの軌道もより良くなった」と手ごたえを感じている様子だ。
 
 デービスは、シーズン成績でも15日(同16日)時点で、打率.188、5本塁打、17打点。これだけを見ると好成績とは言えないが、開幕からの大不振を考えればかなりの復調を見せていることになる。このまま好調を維持できれば、大きな故障や不振を乗り越えた選手を表彰するカムバック賞の候補にもなるだろう。
 
 球団再建に舵を切り、今季もアメリカン・リーグ東地区最下位が有力視されているオリオールズ。今季も優勝争いには程遠い成績だが、2013年、15年に本塁打王に輝いたデービスの豪打が再び見られるとなれば、球団への注目も集まることになりそうだ。