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ゲレーロJr.、遂に待望の本塁打! 豪快2発、脅威の182キロ弾でNo.1プロスペクトの実力示す

2019/05/15

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打率も1割台脱出

 トロント・ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.内野手が14日(日本時間15日)、敵地オラクル・パークでのサンフランシスコ・ジャイアンツ戦でメジャー初本塁打を含む2本塁打を放ち、チームの勝利に貢献した。
 
 4月26日(同27日)に本拠地ロジャース・センターでスタンディング・オベーションの中、メジャーデビューを果たしたゲレーロJr.。これまでも打球速度や三塁守備などで高い身体能力を見せつけていたが、この日は、敵味方ともにゲレーロJr.の凄まじいまでのパワーを知ることになった。
 
 この日「2番・三塁」で先発出場したゲレーロJr.は初回、1死の場面で第1打席を迎える。相手はリリーフ投手として実績をもつニック・ビンセント投手。初球を見送ると、2球目は大きく外角に外れて2球連続でボール。しかし、そこからファウルなどでフルカウントとなる。
 
 そして6球目に待望の一発が生まれた。外角いっぱいに入った89.9マイル(約143キロ)の直球を振り抜くと、打球は凄まじい勢いでバックスクリーンへ。中堅手も途中から打球を見送ることしかできなくなっていた。この一打でブルージェイズは1点を先制。ゲレーロJr.にとっては待望のメジャー初本塁打となった。
 
 嬉しい初本塁打となったゲレーロJr.だが、超有望株のバットはこれだけで満足しなかった。2回の2打席目はジャイアンツ2番手のタイラー・ビード投手が投じた95マイル(約152キロ)の直球を弾き返して左前打。4回の第3打席では四球を選ぶ。
 
 4-2で迎えた6回。ジャイアンツを突き放すためにも得点が欲しいブルージェイズはこの回先頭のトレント・ソーントン投手が安打で出塁。続くエリック・ソガード内野手も死球で出塁し、無死一塁、二塁のチャンスを作って好調のゲレーロJr.に打席を回す。
 
 あと一打で猛打賞のゲレーロJr.は、ジャイアンツ4番手のレイエス・モロンタ投手との対戦となったが、最高の形で猛打賞を決めた。初球、真ん中低めに入った88.8マイル(約 142キロ)のチェンジアップを捉えると、打球は左中間スタンドへ一直線。第1打席の本塁打以上に凄まじい打球となり、一瞬で観客席の中へ消えていった。
 
 ブルージェイズはこの一打で試合を決め、7-3でジャイアンツに勝利。ゲレーロJr.は4打数3安打、1四球、4打点の成績で、打率は.235になった。
 
 超有望株の実力を見せつけたゲレーロJr.。米公式サイト『MLB.com』が伝えたところによると、第1号は打球速度111マイル(約177キロ)、第2号は113.7マイル(約182キロ)だったという。中々本塁打が出ていなかったゲレーロJr.だが、味方も驚く豪快な一打でその悩みを解消したようだ。