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レッズ主砲・ボットー、大打者が陥った“異変” シーズン跨いでの不振「とても苛立っている」

2019/05/11

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選球眼は健在も…低打率に悩む

 シンシナティ・レッズのジョーイ・ボットー内野手が今季も開幕からスランプに陥っているとして取り上げられた。 米公式サイト『MLB.com』が10日(日本時間11日)、伝えている。
 
 今季でメジャー13年目を迎えるボットーは、2002年にドラフト2巡目で入団して以来レッズ一筋の一塁手。2007年にメジャーデビューすると、メジャー屈指の選球眼と打撃技術を武器に活躍。2010年にはナショナル・リーグMVPに輝き、最強打者の1人としても数えられてきた。
 
 しかし、昨季は145試合で打率.284、12本塁打、67打点。出塁率.417は3年連続でリーグトップだったものの、全体的に前年から大きく成績を落としていた。
 
 今季に巻き返しを誓っていたボットーだが、開幕から約1カ月を過ぎた現段階ではまだ不振から抜け出せていない。ボットーは9日(同10日)終了時点で35試合に出場し、打率.210、3本塁打、6打点の成績。四球は19個選んでいるが、打率の低さが足を引っ張り、出塁率は.324となっている。
 
 同サイトによると、ボットーは今季について「統計的な観点から見て、自分のパフォーマンスにはとても苛立っている」と不振に悩む現在の心境を明かした。しかし、「(自分は)試合の全ての部分でより良くしていく必要がある。でも、正しい方向には向かっていると感じているよ」とも述べ、不振脱却への意気込みも語った。
 
 ボットーは2016年にも開幕から不振が続き、前半戦を打率.252で折り返していた。しかし後半戦は打率.408と猛打を振るい、最終的に打率.326と好成績でシーズンを終えたことがある。四球を選ぶことはできているだけに、後は元の打棒が戻ってくるかが鍵になる。
 
 レッズはオフにヤシエル・プイーグ外野手、マット・ケンプ外野手ら強打者を獲得していた。しかしプイーグは打率1割台と不調、ケンプに至っては既に解雇されてしまい、チームもナ・リーグ中地区最下位になっている。5年連続最下位を免れるためには主砲の快音が不可欠となるだけに、現在の不振を早い段階で脱却したいところだ。