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ロイヤルズ、正捕手ペレスにTJ手術の可能性 今季全休の危機に指揮官「セカンドオピニオンを」

2019/03/02

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Getty Images



今年1月にMRIで右前腕屈筋の張りを確認

 カンザスシティ・ロイヤルズの正捕手サルバドール・ペレスが、来週にも右肘側副靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受ける可能性があることが分かった。米公式サイト『MLB.com』が1日(日本時間2日)、伝えている。
 
 ペレスはベネズエラ出身の28歳で、2011年にロイヤルズでメジャーデビュー。以来ロイヤルズ一筋でこれまで8年間で942試合に出場し、打っては打率.266、141本塁打、503打点をマークしている。
 
 守ってもインサイドワークに優れ、通算186度のもの盗塁阻止を記録。その確率は35%で、昨季に関しては48%と高い確率で相手の機動力を封じた。
 
 米メディア『MLBネットワーク』のインサイダーであるジョン・ヘイマン記者によると、「ペレスは来週にも利き腕である右肘のトミー・ジョン手術を受ける」と伝えており、「球団としてはまだ手術の可能性を含めて公式発表には至っていない」という。
 
 しかし『MLB.com』によれば、欠場した1日のロサンゼルス・エンゼルス戦後にネッド・ヨースト監督とトレーナーのニック・ケニー氏が患部の詳細な症状は明かさなかったものの、こちらも「ペレスが手術に直面する可能性がある」と確認したと伝えている。
 
 実はペレスは今年1月にケニー氏と相談した上でMRI検査を受け、その時に右前腕の靭帯に近い屈筋に張りが見られていた。
 
 既に2月27日(同28日)の時点で痛みを感じているが、ヨースト監督は「我々はセカンドオピニオンを得ることになる。急いではいない」とコメント。同サイトによると「捕手のトミー・ジョン手術からの復帰は投手よりも“わずかに”短い」とされているものの、手術を受ければ「今季2019年シーズンは全休となることが予想される」としている。
 
 通算6度のオールスターゲーム選出、5度のゴールドグラブ賞受賞、2015年にはワールドシリーズ制覇とともにシリーズ最優秀選手(MVP)にも選出された大黒柱のペレス。彼を除いて捕手は経験の浅い若手しかおらず、昨季104敗を喫しアメリカン・リーグ中地区最下位に沈んだロイヤルズにとって今季も大きな試練のシーズンとなりそうだ。

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