データやコラム、多角的な視点で野球の魅力を発信!ベースボールチャンネル(BaseBall Channel)



ブレーブス・モイラン、MLB引退を決意 鉄腕の波乱万丈な野球人生は新たなステージへ

2019/02/28

text By

photo

Getty Images

タグ: , , , , ,



 アトランタ・ブレーブスのベテラン、ピーター・モイラン投手が今季開幕を待たずにMLBから引退することを決意した。今後はイタリアプロ野球への参戦予定で、2020年オリンピックのオーストラリア代表への参加にも意欲的だという。公式サイト『MLB.com』が27日(日本時間28日)、伝えた。
 
 モイランは96年に一度MLB入りをしたが、翌年には退団してオーストラリアに帰国。復帰を夢見ながら、クラブチームでプレーしている間に背中の手術を受け、サイドスローに転向した。これが功を奏し、球速や球の動きが飛躍的に向上、WBC2006年大会のオーストラリア代表に選出された。
 
 WBCでの投球がスカウトの目に留まり、2006年にブレーブスでメジャーデビュー。2年目には80試合登板、90回を投げて防御率1.80を記録するなど、一気に中継ぎとしてのポジションを確立した。2008年にはトミー・ジョン手術を受けてほとんど1年間を棒に振ったが、翌年復帰。球団新記録となる87試合登板を果たし、被本塁打0という驚異的な数字を残した。2010年にも85試合に登板したが、これ以降は怪我も重なり、登板数も13、8、14と低迷していった。
 
 しかし、2016年、カンザスシティ・ロイヤルズで50試合に登板。さらに翌2017年には、38歳にして驚異の79試合登板を成し遂げた。ブレーブスに復帰した昨季も39試合登板、防御率4.45とまずまずの数字を残したものの、今季開幕を前にMLBの舞台から去ることを決意した。12年間の通算成績は499試合登板、418回2/3を投げて24勝10敗、防御率3.10、奪三振324だった。
 
 右腕は米メディア『アトランティック』の取材に答え、「まだ高いレベルの投球を見せられると考えている自分もいる。しかし、私はたくさんのチャンスに恵まれたし、若い選手を起用することが主流となっている今、私の順番はもうおしまいなんだ」と語った。
 
 そんなモイランは、今後はイタリアプロ野球でプレー予定で、2020年東京オリンピックへのオーストラリア代表としての参加にも意欲を見せているという。多くのファンに惜しまれつつMLBを去る右腕だが、波乱万丈な野球人生にはまだもう少し続きがありそうだ。