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かつての“二刀流”アンキールは現役復帰なるか 再び投手としての成功目指す

2019/02/28

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Getty Images



 セントルイス・カージナルスで投手として活躍した後、打者転向を成し遂げたリック・アンキール投手を、米公式サイト『MLB.com』が27日(日本時間28日)に特集記事を発表。再び投手として現役に復帰する可能性を伝えている。
 
 アンキールは1997年にセントルイス・カージナルスからドラフト2巡指名されると、99年にメジャーデビュー。2000年には31試合に登板し、11勝7敗、防御率3.50の成績で、175回を投げ194三振を奪うなど高い能力を誇った。
 
 将来有望な投手として期待される存在だったが、同年のポストシーズンから突如コントロールが定まらなくなり、2002年には左肘の靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた。復帰後も制球難に苦しみ、2005年に打者転向を決意する。
 
 マイナーで数年間経験を積んだ後、2007年に外野手として復活。同年から3年連続で2桁本塁打を放つなど活躍し、その後も野手として数球団を渡り歩いた。2014年には現役引退を発表している。
 
 一度は引退を表明したアンキールだったが、昨年に投手としての現役復帰を表明。同サイトによると、アンキールは昨季、古巣カージナルスとマイナー契約を結ぶはずだったものの、球団側が肘の状態を懸念して契約締結を延期したという。
 
 しかし、カージナルスは、アンキールに球団施設でのトレーニングを許可しており、肘の回復次第ではまだマイナー契約を結ぶつもりだとも伝えてられている。既に39歳と高齢のアンキールだが、チャンスはわずかながらも残っていそうだ。
 
 大谷翔平投手(エンゼルス) やマイケル・ローレンゼン投手(レッズ)など、投打に才能溢れる選手も増え始めた近年。かつて投打にわたって活躍したアンキールは、再びメジャーのグラウンドに立つことができるだろうか。