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アレナドは停滞するFA移籍に興味なし? 今シーズン中に新たな契約を結ぶ可能性も

2019/02/15

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 コロラド・ロッキーズのノーラン・アレナド内野手は、今季限りで同球団との契約が終わるため、オフにはフリーエージェント(FA)となる予定。だが、近年の停滞しがちなFA市場には嫌悪感を示しており、オフを待たずに新たな契約を結んでしまう可能性も高まってきた。公式サイト『MLB.com』が14日(日本時間15日)、伝えた。
 
 アレナドは2013年、22歳でメジャーデビュー。いきなり初年度から10本塁打を放つなど活躍し、注目を浴びた。その後も順調に数字を伸ばし、3年目からの本塁打数は42、41、37、昨季は38本。打率も3割前後を打つ能力があり、安定した成績を残すスラッガーだ。これまでの6年間の通算成績は876試合出場、打率.291、186本塁打、616打点、OPS.886。
 
 また、守備の名手としても知られ、デビューから6年連続でゴールド・グラブ賞にも輝いている。2015年から昨季まで、いずれも4年連続でオールスター選出、シルバースラッガー賞を受賞し続けている。
 
 そんなアレナドだが、今オフは年俸調停を避け、2019年シーズンの1年・2600万ドル(約28億6000万円)の契約を結んだ。このままいけばシーズン終了時にはFAとなるため、既に去就に関する噂も流れ始めている。強打かつ堅守の内野手は貴重で、その年齢もあいまって多くのチームが獲得に乗り出すとの情報もある。
 
 だが、アレナド自身はFAによる移籍には前向きではないようだ。選手側のFA移籍のメリットとしては、好きなチームに巨大な契約で加入できるという点があるが、特に近年のFA市場にはデメリットも大きい。このオフも最大の目玉であるブライス・ハーパー外野手、マニー・マチャド内野手の去就がいまだに決まらず、その影響もあって未契約のままこの時期に差し掛かってしまった選手も多くいる。
 
 アレナドの身近な存在で参考にしているとされるのが、ロッキーズのチャーリー・ブラックモン外野手だ。昨季レギュラーシーズン開幕直後に、翌年からの6年・1億800万ドル(約120億円)の大型契約を結んだ。ブラックモンのケースのように選手と代理人、球団の間に十分な信頼関係が成り立っていれば、金額の大きさよりも安定を優先する選手も出てきそうだ。
 
 『MLB.com』によれば、アレナドは自身の契約について、「静かな結末」を迎える可能性が高いと発言。FAによる情報戦・争奪戦ではなく、ロッキーズとシーズン中に契約を交わすことを示唆している。また、「契約の大小よりももっと重要なことがある。それはボールを打つこと、ボールを捕って投げること、そして健康を維持すること」とし、自身のプレーに集中したい考えを示した。
 
 停滞するFA市場のシステムには限界がきているとの声もあがっている近年。ブラックモンやアレナドのような考えに至るのもごく自然なことかもしれない。