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マーリンズ、37歳グランダーソンと合意 PO経験豊富で若手選手の教育係として期待

2019/02/06

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CEOジーター氏とは元同僚、2012年には国際親善大使として来日

 マイアミ・マーリンズは、ミルウォーキー・ブリュワーズからフリーエージェント(FA)となっていたカーティス・グランダーソン外野手とマイナー契約で合意した。米公式サイト『MLB.com』が5日(日本時間6日)、伝えている。
 
 37歳のグランダーソンは長打力が持ち味の外野手。2004年にデトロイト・タイガースでメジャーデビューすると、自慢の長打力と脚力を活かしたプレーで活躍。2011年にはニューヨーク・ヤンキースで最多打点(119打点)を記録している。
 
 昨季はトロント・ブルージェイズで開幕を迎え、8月末にミルウォーキー・ブリュワーズにトレード移籍。シーズン成績は計123試合の出場で打率.242、13本塁打、38打点だった。
 
 同サイトによると、グランダーソンはブリュワーズとのマイナー契約に合意し、スプリングトレーニング(春季キャンプ)に招待されることになったという。マーリンズの40人枠ロースターへ入ることができれば175万ドル(約2億円)が支払われ、インセンティブとして25万ドル(約2700万円)を得るチャンスを手にするとも伝えられている。
 
 マーリンズがグランダーソンを獲得したのは、選手として戦力となるだけではなく、メジャーデビューして数年の若手選手の教育係として期待していることも理由の1つ。ポストシーズンで通算64試合に出場するなど大舞台でのプレー経験が多いことから、学ぶべき点は大いにあるはずだ。
 
 実際、グランダーソンは昨季シーズン途中にポストシーズンの豊富な経験を買われてブリュワーズに移籍。移籍後は19試合の出場にとどまっていたが、チームはナショナル・リーグ中地区首位に輝きリーグ優勝決定戦でもあと1勝のところまで迫る大躍進をみせていた。
 
 2017年にもシーズン途中でロサンゼルス・ドジャースに移籍。加入後にチームはワールドシリーズ進出を果たすなどグランダーソンは優勝を目指すチームのラストピースとして獲得されることが多かった。
 
 また、2012年にはMLBの国際親善大使として来日。東日本大震災の被災地となった宮城県の中学校で野球教室を開催するなど選手としてのプレー以外でも大きく野球界に貢献している。
 
 ヤンキース所属時にはグランダーソンの同僚でもあったデレク・ジーター氏がCEOとして球団再建を進めるマーリンズ。 キューバ出身のメサ兄弟など将来有望な若手選手が多い中、グランダーソンはプレー以外でも大きく貢献することになりそうだ。