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ドジャース、かつての正捕手マーティンを獲得 高い守備力で内外野も守れる万能選手に成長

2019/01/12

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オールスター4度選出の名捕手、チーム強化にも定評

 
 ロサンゼルス・ドジャースがトレードでトロント・ブルージェイズからラッセル・マーティン捕手を獲得した。マーティンは9シーズンぶりにドジャースに復帰となる。米公式サイト『MLB.com』が11日(日本時間12日)、伝えている。
 
 同サイトによると、ドジャースはブルージェイズからトレードでマーティンと金銭を獲得。一方のブルージェイズは、マーティンを放出した見返りとしてアンドリュー・ソプコ投手、ロニー・ブリット内野手を獲得している。
 
 35歳のマーティンは、2006年にドジャースでメジャーデビューし、通算でオールスター選出4度を誇る選手だ。守備に定評があり、守備防御点(DRS、各ポジションの平均と比較し、どれだけ失点を防いだかを示す指標)では通算で124点を記録。パンチ力と優れた選球眼が持ち味の打撃も長所の1つで、昨季は90試合の出場で打率.194、10本塁打、25打点と奮わなかったが、56個の四球を選ぶなど自慢の選球眼は健在だった。
 
 また、マーティンは捕手のみならず他のポジションを務めることもあり、昨季は三塁手として147イニング、遊撃手として10イニング、左翼手として8イニングを守っており、ここ数年は捕手だけではなくユーティリティープレーヤーとしての役割も強めている。
 
 マーティンを獲得したドジャースは、正捕手だったヤズマニ・グランダル捕手がミルウォーキー・ブリュワーズに移籍。今季の正捕手にはオースティン・バーンズ捕手が予想されるが、バックアップとして経験豊富なマーティンがいれば、今季の地区優勝とポストシーズン進出しても心強い存在になるだろう。
 
 実際、マーティンはこれまでに在籍した全4球団でポストシーズンへ進出。特に2013年から2年間プレーしたピッツバーグ・パイレーツでは、アメリカプロスポーツ史上初の20年連続シーズン負け越しを記録していた同球団を2年連続で勝ち越し、ポストシーズンへの進出に導いていた。
 
 2年連続でワールドシリーズに進出しながらも世界一を逃しているドジャースだが、マーティン加入で今季こそは“3度目の正直”となるだろうか。