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マチャドが最もフィットするのはホワイトソックス? MLB公式が改めて理想の行き先を分析

2019/01/11

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Getty Images



 公式サイト『MLB.com』は9日(日本時間10日)、ロサンゼルス・ドジャースからフリーエージェント(FA)となっているマニー・マチャド内野手の理想の移籍先はシカゴ・ホワイトソックスではないかとの記事を発表。今季100敗を喫してアメリカン・リーグ中地区4位に沈んだチームだが、7つの理由を挙げてマチャド獲得の重要性を説明している。
 
 ニューヨーク・ヤンキース、フィラデルフィア・フィリーズなどが獲得に積極的な姿勢を見せているマチャドだが、ホワイトソックスも現時点まで交渉の席に残っており、獲得の可能性は十分に残している。
 
 『MLB.com』が1つ目と2つ目、そして5つ目に挙げたのは、ホワイトソックスの将来性に関してのものだ。現在変革期にあり、今後黄金期を迎える際にマチャドが中心選手として活躍すれば、大きな名誉となる。また、ファンはスーパースターの到来を待ち望んでおり、大歓迎されるということも挙げられる。
 
 ホワイトソックスは、若手有望株のディラン・キース投手、ザック・コリンズ捕手、イーロイ・ヒメネス外野手、ルイス・ロバート外野手らを抱えている。もしマチャドが彼らの育成に一役買い、さらに黄金期のチームを引っ張るという未来が実現すれば、互いにとって大きなメリットのある移籍となりそうだ。
 
 3つ目は、アトランタ・ブレーブスの成功例から学ぶべきということ。つまり、育成に専念するのではなく、優秀な選手を一定数補強することで、単純に戦力アップにつながるということだ。ホワイトソックスはケルビン・ヘレーラ投手、ヨンダー・アロンゾ内野手、ジョン・ジェイ外野手を補強しており、さらにマチャドの加入、そして若手選手たちの活躍ということになれば、黄金期への道は開かれそうだ。
 
 次に、本拠地がシカゴであるということ。スポーツへの注目度が高く、結果を出せば出すほどもてはやされる土壌。”目立ちたがり屋”とされるマチャドの性格にフィットする雰囲気は用意されている。
 
 さらに、ホワイトソックスのリック・レンテリーア監督の存在も大きいという。過去に監督として目立った功績を残してはいないものの、厳しさと愛情を兼ね備えたその人間性は球団内外から非常に高く評価されている。”Renteria’s boys don’t quit”(レンテリーアの選手たちは決してあきらめない)と言われているほどだ。昨季のポストシーズンではラフプレーや怠慢走塁のあったマチャドだが、その手綱を引けるのはレンテリーア監督かもしれない。
 
 最後には、ホワイトソックスというチームの特性が挙げられた。同じシカゴには常勝軍団のシカゴ・カブスが所在するが、カブスに比べ、チーム内外の人々の雰囲気は穏やかで、全米から支持されるのはホワイトソックスだという。マイペースな性格のマチャドにとって、自分のプレーに集中できる快適な環境を選ぶことも、成功への一つのタスクになりそうだ。
 
 全米の関心を集め続ける”悪童”マニー・マチャドはどのユニフォームに袖を通して開幕を迎えるのだろうか。スプリング・トレーニングに向け、注目度はさらに急上昇間違いなしだ。