大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



Home » ニュース » FAのグランダル、ブリュワーズへ! 正捕手候補獲得で戦力は充実、来季世界一へ

FAのグランダル、ブリュワーズへ! 正捕手候補獲得で戦力は充実、来季世界一へ

2019/01/11

text By

photo

Getty Images



 ロサンゼルス・ドジャースからフリーエージェント(FA)となっていたヤズマニ・グランダル捕手が、ミルウォーキー・ブリュワーズと契約合意した。強打・堅守の捕手で、チームの2年連続のワールドシリーズ進出に大きく貢献。公式サイト『MLB.com』が9日(日本時間10日)、発表した。
 
 グランダルは昨季、ドジャースの正捕手として140試合に出場。打率.241、24本塁打、68打点、出塁率.349をマークした。ここ3年連続で20本塁打以上を記録する長打力と、優秀な選球眼を兼ね備えた打者だ。さらに、フレーミングの指標(ストライク・ボールの際どい投球を捕球技術によってどれだけストライクにできたかを示す)では昨年の全米1位を記録。6年連続地区優勝、2年連続ワールドシリーズ進出を果たしたドジャースの扇の要だった。
 
 FAとなった今オフは動向に注目が集まっていたが、他の大物選手たちの契約も進まず、年始まで来季の所属先は決まらず。ここにきてブリュワーズと1825万ドル(約19億9000万円)での契約合意が報じられた。
 
 ブリュワーズは昨季、1戦限りのプレーオフを制してナショナル・リーグ中地区優勝。ワイルドカード・ゲームに勝利したコロラド・ロッキーズを地区シリーズで下したが、リーグ優勝決定シリーズではドジャースに敗れていた。
 
 躍進を遂げたブリュワーズだが、目立った弱点だったのが捕手の打力だ。捕手として出場した選手たちのwRC+(打席あたりに生み出した得点の傑出度。リーグの平均的な打者を100とした場合の得点力の大きさを表す)平均は75で、MLB30球団のうち23位に沈んだ。昨季のグランダルは同じ指標で125と優秀な数字を叩き出しており、期待通りのパフォーマンスを発揮できれば、ブリュワーズの得点力を一気に底上げする可能性が高い。
 
 正捕手候補の獲得で大幅な戦力アップが見込まれる来季のブリュワーズ。歯車がかみ合えば、ワールドシリーズ進出、そして世界一も手が届く可能性もありそうだ。