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FAのクルーズ、有力移籍先候補はアストロズなど 通算360発ベテランの行く先に注目集まる

2018/12/17

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 シアトル・マリナーズからフリーエージェント(FA)となっているネルソン・クルーズ外野手の移籍先に注目が集まっている。公式サイト『MLB.com』は16日(日本時間17日)、クルーズはヒューストン・アストロズに移籍するべきとの記事を発表した。他の移籍先候補としてはタンパベイ・レイズなどの名前も挙がっている。
 
 クルーズは2005年にミルウォーキー・ブリュワーズでメジャーデビュー。翌年にテキサス・レンジャーズに移籍すると、5年目の2009年にはレギュラーに定着。この年から今季まで、10年連続で20本塁打以上を記録する安定感のある成績を残している。2度のシルバースラッガー賞、6度のオールスターゲーム選出を誇り、通算360本塁打の大砲だ。
 
 34歳となった2014年からの本塁打数は40、44、43、39、37本と、年齢を重ねても衰え知らずの数字を残している。2015年から在籍しているマリナーズでは主に指名打者として打線の中核を担った。今季成績は133試合出場、打率.256、37本塁打、97打点。
 
 FAとなった今オフだが、他のFA野手は若手の優秀な選手がずらりと並ぶ。ワシントン・ナショナルズのブライス・ハーパー外野手、ロサンゼルス・ドジャースのマニー・マチャド内野手など、年齢も実績も十分な選手たちの獲得が優先されるのが現状だ。
 
 そんなクルーズだが、有力な移籍先候補はアストロズ。『MLBネットワーク』のケン・ローゼンタール氏によると、昨年世界一のアストロズは新たに大砲を求めている。ホセ・アルトゥーベ内野手、ジョージ・スプリンガー外野手、カルロス・コレア内野手ら、強力な野手陣がそろうアストロズだが、指名打者は補強ポイント。世界一に返り咲くため、実績十分なクルーズに興味を示している。
 
 今季のアストロズでおもに指名打者として出場したカルロス・ベルトランのWRC+(打者が打席あたりに産み出した得点の傑出度。リーグの平均的な打者は100となる)は77。平均を下回る結果となった。一方のクルーズは134と突出した数字を残し、圧倒的な攻撃力があることを証明した。40歳にさしかかる年齢だが、来季にも世界一を狙うアストロズにとっては問題ないようだ。
 
 タンパベイ・レイズも獲得に興味を示している。レイズは今季、90勝を挙げる”意外な”躍進。100勝超えのボストン・レッドソックス、ニューヨーク・ヤンキースがいるアメリカン・リーグ東地区で健闘した。新たにスター選手を迎え入れ、来季以降のさらなる躍進を狙っている。
 
 ベテラン大砲はどのユニフォームを着て来年の開幕を迎えるだろうか。世界一を狙う各球団にとって、クルーズの移籍先は大きな影響を及ぼしそうだ。