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MLB若手最有望株の来季デビューが現実味 偉大な父を追って「マイナーに落ちることなく」

2018/12/15

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ブルージェイズ傘下で活躍のゲレーロJr.に溢れる才能

 MLBナンバーワン・プロスペクト(若手最有望選手)、ブラディミール・ゲレーロJr.内野手(トロント・ブルージェイズ傘下)の2019年のメジャーデビューが現実味を帯びている。13日(日本時間14日)、米国のスペイン語圏向けメディア『ESPNデポルテス』がブルージェイズのロス・アトキンスGMにインタビューを行った。
 
 ラスベガスで開催されたMLBウインターミーティングに参加したアトキンスGMは、ゲレーロJr.のメジャー昇格について「多くのことが絡むので、彼自身の状況だけで決まるものではないだろう。我々は彼が昇格する際には、決してマイナーに落ちることがないように、メジャーにとどまってもらいたいと思っている。だから、彼が打者だけでなく、三塁手としても準備して欲しいのだ」と述べている。
 
 公式サイト『MLB.com』でのプロスペクトランキング1位をはじめ、多くのメディアから最有望プロスペクト選手の一人と目される19歳のゲレーロJr.は、2018年中のメジャー昇格も噂されたが実現しなかった。今季は4つのマイナーカテゴリーでプレーし、計95試合に出場し、打率.381、20本塁打、78打点という好成績をマーク。7月末には3Aバッファロー・バイソンズへ昇格し、30試合を戦い、打率.336、6本塁打と才能の片鱗を示していた。
 
 アトキンスGMは「彼のバッティングは信じがたいものがあり、守備も良くなっている。さらに、人間的にも成熟してきており、日々のルーティンも良くなっている。我々は彼の将来にエキサイトしている」とレギュラーシーズンに続き、アリゾナでの秋季リーグでも好パフォーマンスを継続するゲレーロJr.を称賛する。
 
 そして「我々は彼のこれまでのキャリアに驚き興奮している。だが、何より誇らしいことは彼の人間的な成長だ。これは彼の両親やファミリーの存在が大きい」と続ける。ゲレーロJr.の父親は、その名が示す通り、今年野球殿堂入りを果たしたブラディミール・ゲレーロ氏だ。
 
 アトキンスGMはゲレーロJr.のメジャー昇格時期について明言は避けたものの、多くのメディアがデビューは確実と評価する。米国の伝統ある野球専門誌『ベースボール・アメリカ』の最優秀マイナーリーガーに選出されたゲレーロJr.。昨年の受賞者ロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)は今年見事にナショナル・リーグ新人王に輝いた。ゲレーロJr.もこの流れに続くことはできるのか。偉大な父と同じ舞台に立つ機は熟したようだ。