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積極補強のフィリーズ、通算142Sのブリットン獲得に強い興味 米メディア「非常に意欲的」

2018/12/12

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これまでにセグーラ、マカッチェンを獲得

 今オフ積極的な動きを見せているフィラデルフィア・フィリーズが、ニューヨーク・ヤンキースからフリーエージェント(FA)となっているザック・ブリットン投手の獲得に乗り出す可能性が高いようだ。公式サイト『MLB.com』が11日(日本時間12日)、伝えた。
 
 フィリーズのジョン・ミドルトンオーナーは今オフ、多額を投じての大型補強を明言。シアトル・マリナーズとのトレードでホアン・ニカシオ投手、ジェームス・パゾス投手、ジーン・セグーラ内野手を獲得した。また、元ヤンキースのアンドリュー・マカッチェン外野手とも契約合意し、大幅な強化を進めている。
 
 今後獲得に動くと見られている野手は、ワシントン・ナショナルズのブライス・ハーパー外野手、ロサンゼルス・エンゼルスのマニー・マチャド内野手など。マカッチェン、セグーラの加入があったが、内外野ともに補強を終えるつもりはなさそうだ。
 
 投手陣では、さらにリリーフ投手を補強したい考え。ボストン・レッドソックスのクレイグ・キンブレル投手、クリーブランド・インディアンスのアンドリュー・ミラー投手、ヤンキースのデビッド・ロバートソン投手などが獲得の候補に挙がっている。
 
 上記のような大物たちに加えて、フィリーズが非常に強い興味を持っていると報じられたのがヤンキースのブリットンだ。2011年にメジャーデビューした左腕で、初年度にはいきなり11勝11敗を挙げる活躍を見せた。4年目となった2014年には中継ぎに専念し、71試合に登板、76回1/3を投げ、3勝2敗37セーブで防御率1.65と抜群の成績を残した。
 
 ブリットンは、今季途中にヤンキースに加入してからは、25試合に登板して防御率2.88と安定した投球を披露した。今季通算では41試合に登板、40回2/3を投げて2勝0敗7セーブ、防御率3.10だった。メジャー通算成績は8年間で31勝22敗、16ホールド、142セーブ、防御率3.21。
 
 米メディア『MLBネットワーク』のケン・ローゼンタール記者によれば、フィリーズはブリットンについて、「獲得にとても意欲的」だという。ブリットン争奪戦においては、多少の出費はいとわない方針のフィリーズに分がありそうだ。
 
 頼れるリリーバーの加入は、どのチームにとっても大幅な戦力アップが見込める優先事項。メジャー屈指の高速シンカーを持つ左腕の争奪戦は、まだしばらく続きそうだ。