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ヤンキース、Dバックス・コービンと交渉へ 先発ローテ左腕獲得の対抗馬はフィリーズ

2018/11/29

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 アリゾナ・ダイヤモンドバックスのパトリック・コービン投手の移籍先に注目が集まっている。先日、フィラデルフィア・フィリーズとの交渉を行ったと報じられた左腕の次の交渉相手は、ニューヨーク・ヤンキースの予定だ。公式サイト『MLB.com』が28日(日本時間29日)、伝えた。
 
 コービンは、2012年にダイヤモンドバックスでメジャーデビューしたニューヨーク出身の先発左腕。デビュー初年度から22試合に登板し、6勝を挙げる活躍を見せた。2年目には14勝8敗、防御率3.41の好成績で先発ローテーションの核を担う存在に成長。その後3、4年目の成績は振るわなかったものの、2017年には再び14勝を挙げて復活を果たした。
 
 今季は33試合に登板、200回を投げて11勝7敗、防御率3.15。奪三振はメジャー全体で5位となる246個を記録するなど、内容・結果ともに充実のシーズンとなった。今オフ、フリーエージェント(FA)となっている。
 
 ヤンキースGMのブライアン・キャッシュマン氏は、今オフ最大の補強ポイントを先発陣と明言。ルイス・セベリーノ投手、田中将大投手以外の先発ローテーションの枠は白紙として補強を開始した。
 
 その中で、ベテラン左腕C.C.サバシア投手と再契約を結び、さらにはシアトル・マリナーズからジェームズ・パクストン投手をトレードで獲得。また、ヤンキースからFAとなっているJ.A.ハップ投手との再契約、ヒューストン・アストロズのダラス・カイケル投手の獲得も噂されており、オフの主役として活発な動きを見せている。
 
 ヤンキースのライバルとなりそうなのはフィラデルフィア・フィリーズだ。投手陣では既に交渉済みのコービンに加え、ハップ、ボストン・レッドソックスからFAのネイサン・イオバルディ投手とクレイグ・キンブレル投手らが獲得候補リストに入っている。
 
 野手陣でもワシントン・ナショナルズのブライス・ハーパー外野手、ロサンゼルス・ドジャースのマニー・マチャド内野手のどちらかを獲得する可能性大と報じられている。各選手の争奪戦で、ヤンキースの対抗馬になりそうだ。
 
 “悪の帝国”は今オフのFA・トレード市場の主役となり、来季世界一に返り咲けるか。先発陣の強化で10年ぶりとなる栄冠に挑む。