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FAのハーパー、ファースト転向も? ヤンキースGMが内野手として獲得示唆

2018/11/21

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 ワシントン・ナショナルズのブライス・ハーパー外野手がフリーエージェント(FA)となっており、ニューヨーク・ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは一塁手として獲得する可能性を示唆した。代理人のスコット・ボラス氏の発言を受けてヤンキースが新たな可能性を探している模様だ。米公式サイト『MLB.com』が20日(日本時間21日)、伝えた。
 
 ハーパーは2010年ドラフト1位選手で、12年にメジャーデビュー。以来、スーパースター街道を順調に歩んできた。今季の成績は159試合に出場、打率.249、34本塁打、100打点だった。FAとなった今オフは多数の球団が大型契約を持ちかけており、注目が集まっている。
 
 同サイトによると、ボラス氏は、本来外野手のハーパーは一塁手としての能力も高く、十分に活躍できると発言。ヤンキースは正遊撃手のディディ・グレゴリアス内野手がトミー・ジョン手術による長期離脱の予定で、この発言は、内野手の補強が急務となっているヤンキースへの「就職活動」との見方もある。同球団にはジャンカルロ・スタントン外野手、アーロン・ヒックス外野手、アーロン・ジャッジ外野手ら、メジャー最強クラスの外野陣がいるためだ。
 
 キャッシュマンGMは20日(同21日)、『MLBネットワーク・ラジオ』に出演し、「彼が一塁手としてどのくらいの技量なのかわからないが、彼の身体能力が素晴らしいものであることは知っている」と語った。最高のチームでいるためには柔軟なアイデアを受け入れる姿勢が大切としており、ハーパー獲得の可能性は十分にあるようだ。
 
 ヤンキースは、先発投手陣の強化のため、シアトル・マリナーズからジェームス・パクストン投手を獲得。これ以降も先発投手を中心に大型補強が予想されている。だが、世界一奪還を誓う強豪にとって、野手陣の強化も急務。ハーパーが指名打者、一塁手、外野手として出場できるとなれば、獲得の可能性も高まってきそうだ。
 
 今オフの超目玉、ハーパーの行く先はMLB全体の勢力図に大きく影響するとみられる。トレード、FA市場にはこれからも新展開があるかもしれない。