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今季カムバック賞はRソックス・プライスとブレーブス・ベンターズ 共に左肘故障から復活

2018/11/21

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 MLBは、今季復活を果たした選手に贈られるカムバック賞の受賞者を発表した。アメリカン・リーグからはボストン・レッドソックスのデビッド・プライス投手、ナショナル・リーグからはアトランタ・ブレーブスのジョニー・ベンターズ投手が受賞した。米メディア『ESPN』が20日(日本時間21日)、伝えた。
 
 プライスは33歳の左腕で、2008年にタンパベイ・レイズでメジャーデビュー。14年途中にデトロイト・タイガースに移籍するまでレイズの先発陣を支えた。翌15年にはトロント・ブルージェイズに移籍し、さらに、この年のオフにはレッドソックス入りが決まった。16年も17勝9敗と好成績で、キャリア2年目からの8年連続で2桁勝利をマークした。
 
 しかし、17年は左肘の炎症に苦しみ、登板数が激減。安定して30試合以上先発できる投手であったプライスだが、先発はわずか11試合、救援で5試合の登板にとどまった。6勝3敗と最低限の役割は果たしたものの、32歳という年齢から、キャリアは下降線をたどると思われた。
 
 だが、今季30試合に先発し、176回を投げて、16勝7敗、防御率3.58、奪三振177と堂々の復活をみせた。これまで通算2勝8敗と、苦手にしていたポストシーズンでも6試合で3勝1敗、特にワールドシリーズで2勝を挙げる大活躍を見せたのも記憶に新しい。
 
 同じく33歳の左腕ベンターズは、2010年にブレーブスでデビュー。初年度から救援で79試合に登板、4勝4敗、24ホールド、1セーブ、防御率1.95の好成績を残した。2年目の11年は85登板で6勝2敗、35ホールド、5セーブで防御率1.84と驚異的な数字を記録した。12年にも66登板を果たすなど、安定した投球とタフネスぶりで同球団のブルペンを支えた。
 
 しかし、登板過多の影響は確実にベンターズの左肘を蝕んでいた。12年は短い離脱でシーズンを乗り切ったものの、13年は自身2度目のトミー・ジョン手術を受けて1試合も登板できなかった。翌年にも復帰は果たせず、さらに8月に3度目のトミー・ジョン手術。オフにFAとなり、タンパベイ・レイズとマイナー契約を結んだ。
 
 16年、17年は地道にマイナーで調整登板を重ねた。今季は招待選手で参加したレイズのキャンプから再び這い上がり、安定した投球を披露。シーズン途中でブレーブスにトレードされた。今季の成績は50試合に登板、34回1/3を投げて5勝2敗15ホールド3セーブ、防御率は3.67。見事復活を果たし、チームの躍進に貢献した。
 
 同い年の2人は、ともに困難を乗り越え、素晴らしい成績を挙げてみせた。復活を果たした両左腕の来季以降の活躍にも注目だ。